111: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:04:35.37 ID:s4vLrOmz0
コンクリートを踏み砕きながら切迫。俺様は詰襟と違って木刀など使わない。武器などいらない。全てはこの四肢が、五体が、あればいい。
強化された動体視力が女の表情の変化を捉えた。余裕ぶった表情から驚愕の表情へ。この急加速は想定していなかっただろう。
金属バットすら容易くへし折り、裏拳が肩口へと激突する。
――はずだった。
会計「あっぶなぁ」
ずん、と衝撃。
俺様の脇腹にナイフが突き刺さっている。
からん。からん、からから、かららん。
金属バットが地面に落ちる。
金髪「あのぬいぐるみは大したことを教えちゃくれなかったが……こりゃわかるわけだ!」
こんな異質な人間がそばにいれば、そりゃ気づく。気づかないわけはない。
この広い都市で出会いの偶然を待つのなんて怠くてたまらなかったが、すでに俺様たちはそういう運命のレールに乗せられてしまっているのだろう。業腹だ。業腹極まりない。そして、ゆえに、高揚する。
金髪「お前を殺して俺様は勝ち残る!」
金髪「『弱肉強食』! おとなしく俺様の腹に収まりやがれ!」
会計「名乗りを上げるは敗者のしるし」
会計「喋る時間ももったいない。口を開くな、ド屑が」
「死ぬのはてめぇだ!」
「死ぬのはあなたよ」
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