127: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:45:59.38 ID:ZAqq2qmq0
あぁ、情報、情報、情報!
世界にはあまりにも情報が溢れすぎてる!
押しとどめることなんてできやしない。情報たちは洪水のように、プライバシーの壁を内から押し続けている。それを法律で縛る人間たちの何という愚かしさよ!
128: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:46:40.88 ID:ZAqq2qmq0
男子たちは「なんだあれ」と言った。「なんだあれ」。おおよそ人間に対しての呼称ではないそれを、なぜ男子たちは使ったのか。
侵入者がおおよそ人間とは思えなかったから?
たとえば。
129: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:47:29.08 ID:ZAqq2qmq0
爆発の現場は一階の理科室。そこで何かが引火したのだ、「運が悪いことに」。誘爆の可能性は高い。そして、それ以上に、もっとよくない何かが起こる可能性だって。
教師「あ、おいお前ら! 危ないからそこを離れるんだ!」
130: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:48:29.22 ID:ZAqq2qmq0
だめだ、こんなんじゃ足りない。上っ面を舐めるような「情報」じゃだめだ。
もっと、深く、深く。
全てを知らなければ。
131: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:57:32.91 ID:uoXohu1B0
は? と新聞部は言った。とても、とっても辛辣な瞳が私を貫いている。こちらの正気を心底疑っている顔だ。その真剣さに思わず涎が出そうなくらい。
彩人が襲ってくるのは予想外だったけど、そのおかげで能力者が判明したのは僥倖だ。我が校にいたなんてのはさらに予想外。でも、私に有利に運ぶ予想外なら、いくらでも大歓迎。
会計「何がおかしいのかしら。あの彩人は、愛する学び舎を破壊しつくす害虫よ。駆除しなくては」
132: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:58:40.83 ID:uoXohu1B0
私を掴んでいる手を払って、唇に指を添える。
会計「企業秘密」
133: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 00:59:20.08 ID:uoXohu1B0
『時は金なり』。
私は新聞部の手を取って能力を起動する。
途端、世界の構成要素が一斉に停止。喧噪やしがらみから遠く離れた別世界に、私たちは入り込む。
134: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 01:00:04.07 ID:uoXohu1B0
新聞部は臥せていた眼をそっとあげ、私を見た。
石か、駒か、ぱちんと鳴らす音が聞こえた。幻聴、のはず。
135: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 01:05:48.46 ID:uoXohu1B0
腕章「あたしが聞きたいのは二点。たったの二点」
腕章「能力。そして、どうして彩人に執着するのか」
136: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 01:06:17.54 ID:uoXohu1B0
だから私にこの生き様が宿り、能力が宿ったのだろう。
過去を買い戻すために。
腕章「あいつとの間に何かあった? ……ってわけでも、なさそうね」
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