188: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/22(火) 14:17:54.14 ID:BKn3hKU/0
時間を戻すのはもうやめた。有り金はたいて時間を戻したところでたかが知れている。出血死は免れない。
死への恐怖は不思議となかった。ただ、つまらない人生だなと思って、つまらない人生過ぎたなと思って、残念で、残念、で何より悔しくて。
悔しくて、悔しくて。
お金がなかったことが、恨めしくて。
もしお金があったのならば、これまでの人生も、もう少し「つまる」ものになっていただろうか?
……だなんて、不毛よね、きっと。
と、路の向こうから歩いてくる人影があった。悠々と歩いてくるシルエット。私はそれに見覚えがあった。
会計「あぁ、あなたなのね。おめでとう」
校舎に残った二人の決着はとうについていたに違いない。だいぶ待たせてしまって申し訳ない。
会計「ごめんなさいね。最後に私のこと殺してくれない?」
会計「走馬灯を見るって言うじゃない。人間、死ぬ前に。私それっていやなの。どうして死ぬ間際に追い打ちをかけられなきゃいけないのよ」
どうしようもない、つまらない人生の走馬灯なんて、拷問に近い。
「……」
ありがとう。
嬉しくって、本当、欠伸が出ちゃう。
―――――――――――――――――――――――――――――
『棚から牡丹餅』福留大福
『時は金なり』時任一時 死亡
残り1人
――――――――――――――――――――――――――
235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。