65: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:42:35.43 ID:9NO0r5n60
後輩「で、音がして、門が閉まりました。自動で。おかしいんですよ。風もなかったし、開くときはわたしが開けたのに」
腕章「もう一度試した?」
後輩「二度と開きませんでした。固くて重くて、諦めて、今に至ります」
腕章「ふーん……」
後輩「や、やっぱりですよね。やっぱりおかしいですよね!」
そうだ、あまりにもおかしい。現実的ではない。
もしかしたら屋敷の主が現実的ではない酔狂な趣味を持っていて、肝試しに来る人間を驚かせようと思って仕掛けた何らかの装置があるのかもしれないが、それこそ能力者の存在と同じくらい有り得ない話だろう。
が、あたしは有り得ないことを体験している。簡単には切って捨てられない。
いや、目下のところ、問題は別のところにあって。
能力者の反応が二つ。
学校から遠く離れたこの町はずれにおいて、二つ。
まだあたしが会ったことのない二人。
学校にいた能力者ではないはずだ。でなければ先回りされたことになる。屋敷の主が能力者だとしても、あと一人、どこかにいる。
どこにいる?
後輩「どうしました? 怖い顔して」
腕章「ちょっとね。気になることがあって」
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