過去ログ - 阿良々木暦「みきスロウス」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 12:34:47.78 ID:xeDtmg+30


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「なるほどなるほど、その星井ちゃんとかいう子、とってもいい子ですねえ。
 最近の若者は何をするにも楽な方楽な方へ流れて行く傾向にありますから。
 自ら困難に身を投げ込み自己研磨に身を窶す――いやはや、最近の軟弱な中学生とは思えませんねえ」

感心感服、私も見習いたいものですよ、と思ってもいない事をつらつらと並べる扇ちゃん。
場所はまたあの暗闇の中だ。
今回は膝枕してくれないらしく、対面にさもそこに椅子があるかのように座っている。一見、空気椅子だ。
僕も同じように座っていた。
何もない空間に椅子の感触だけ存在している。不思議な気分だ。

今日は割と記憶がはっきりしていた。
営業に行った後直帰して、そのまま家で少し仕事をして眠ったのだ。そこまでは憶えている。
と言う事はこれは夢か。
何故扇ちゃんが僕の夢に出てくるのか良く分からないが、扇ちゃんなら自分の意志で僕の夢に出て来るくらいはやってのけるだろう。

「何ですか、可愛い後輩を化物か何かのように。
 いえ、化物なんですけれどね。
 でも私の出生を辿れば阿良々木先輩の兄妹みたいなものなんですから、可愛い妹だと思ってくれてもいいんですよ?
 齢を取らない義理の妹。超萌えるじゃないですか。
 お兄ちゃんって呼んであげましょうか?
 それともお兄様? アニキ? 兄上? 兄者?」

扇ちゃんに兄と呼ばれるのも悪くないけれど、やっぱり僕の妹は火憐ちゃんと月火ちゃん以外にはいないよ。



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