39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 17:56:54.00 ID:xeDtmg+30
008
『何とかして星井ちゃんと一緒の部屋で寝て下さい。後は私が接続しますから』
との扇ちゃんの言葉通り、あの後有無も言わせず忍の力も借りて星井を強制的に眠らせると、僕も同じくして眠った。
「起きろ、星井」
「ん……な、何なの?」
ごつごつとした感触のもと、僕と星井は目覚めた。
夢の中で目覚めるというのもおかしな話だが、どうやらここが、扇ちゃんが接続したというわかち懶の夢の中なのだろう。
見上げると、ここは大木の下だったらしい。
見上げど見上げど天辺の見えない巨大な樹――そして、
「プロデューサーさん、あれ!」
枝にぶら下がる、これまた巨大な樹懶の姿があった。
ただでさえ遠近法がめちゃくちゃになっていてよく分からないが、相当に大きい。
あれが、わかち懶。
「どこなのここ! 何なのあれ!」
「落ち着け星井、ちゃんと説明するから」
樹懶とは元々そういう生き物なのか、枝にぶら下がったまま動く気配すら見せない。
これを機に、とまずは現状を全て星井に話す。
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