過去ログ - 阿良々木暦「みきスロウス」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/18(金) 17:58:04.48 ID:xeDtmg+30

怪異の存在。
星井に取り憑いた怪異。
怪異となった僕の昔話。
眠る前に見せた忍のこともあったからだろう、星井は混乱しながらも納得してくれたようだった。
と言うか世の中不思議なこともあるんだね、で済ませてるし。
こちらとしては大いにありがたいが、最近の中学生は適応力が高すぎて困る。

「結論から言おう。今、星井が望むことは大抵叶う」

素敵な恋人が欲しいでもいい、トップアイドルになりたいでもいい、世界の王にすらなれる。

「だが――あれはあまりにも危険な願望機だ。
 星井がほんの少し嫌な思いをする――それだけで」

それだけで、世界そのものが崩れる恐れがある。
それら一連の僕の話を、星井は黙って聞いていた。

「星井、お前はどうなんだ?」

「どうって?」

確かにいきなりこんな言葉通りの夢物語を言われても、答えられないのが普通だろう。

「星井がこのまま、何でも望みを叶える世界に居たいと言うのなら――」

星井がアイドルなら、僕はプロデューサーだ。
すまないな、忍野。
でもこれだけは譲れないんだ。
これだけは星井にわかって欲しい。



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