過去ログ - 【Vシネ版】 京太郎「……変、身ッ」 【仮面ライダー】
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◆rVyvhOy5r192
[saga]
2015/01/11(日) 23:03:20.52 ID:6aAr+py4O
「今のは……」
「ああ、妹なんだ」
「須賀君に、妹さんが居たんですか……?」
「ああ――――まあ、なんていうか義理の、なのか……?」
あの事件の後、京太郎はアンクが憑依していた少女――佐倉杏子を引き取った。
引き取ったというか、同居という形ではあるが……不慣れな二人三脚での共同生活を送ってきたのも事実。
互いに身寄りがなかった。だからだろうか、思ったよりもすんなりと杏子も京太郎の提案を受け入れたのだ。
それからこうして十年。本当の兄妹とは言えずとも、不器用なりに家族という体はなしているはずだ。
……ちなみに同居に当たっては、女性陣からの反対。それも、憧から超集中砲火を浴びたというのは言うまでもない。
彼女曰く、「いくつも違わない女の子と同居するって何考えてんのよ!?」だそうだ。
「彼女いるのに」――と。
まぁ、そうと懸念されたが、結局のところ間違いは起きなかった。
杏子もそういった色恋沙汰にあまり興味がないというのもそうであるし、なんとなく京太郎に対して反発しているというのもある。
同じく京太郎も、愛する恋人以外が目に入らなかったのだから間違いになりようがない。
「色々、あったんですね……」
「まぁな。……って、和の方もそうだろ?」
「……はい。十年とは、やはり長いものですね」
目を伏せる原村和。誰しもがあの事件を境に生活を壊され、それから十年という歳月だ――変わらぬ方がおかしい。
いつまでも、子供のままではいられないというのは誰の言葉だったか。
湿っぽい空気が流れそうになるのを咳払いで直し、努めて平静な声を上げる。
「それで、そっちはどうだった?」
「はい、須賀君の言うように図書館を探してみましたが……」
和から齎された情報――――京太郎の指示で、数件の図書館を巡った彼女も手に入れていた。
複数の図書館にて、“舞姫”を借り入れようとした。或いは、閉架書庫のものを含めて、閲覧を行おうとしていた青山士栗の目撃情報を。
知っている――だから京太郎は思い違いをしていた。
白水哩と鶴田姫子は仮面ライダーであると、彼は知っていた。
故に、青山士栗が二人のファンで、そして「仮面ライダーWと舞姫」についても調べていたと判ったとき、京太郎は彼女が舞姫コンビの熱心なファンだと考えた。
そこまで行き着く者なのか――という驚愕を交えて。
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