20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/25(金) 21:04:32.46 ID:XsXwgu560
まるで子供の様にはしゃいで回るプロデューサーと、それを微笑ましそうに見つめている事務員ことちひろさん。いつも寡黙であったりするわけではなく、比較的明るい性格のプロデューサーと言えど、その喜びようは異常だった。
持っていた紙を投げ捨てて、ひゃっほう、とよくわからにない奇声を発しているプロデューサー尻目に、ボクは投げられた紙を拾い上げる。
このよくわからない状況を理解する手掛かりが、間違いなくそこにあると思ったからだ。
「ああ、なんだ、噂に名高いシンデレラの……ちひろさん、プロデューサーどうしたんですか? お気に入りの娘が上位だったとかですか?」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/25(金) 21:19:50.83 ID:n/7ulO1B0
sageって全角だと効果ないんじゃないか
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/25(金) 21:24:40.27 ID:os1hVwiko
投稿する方ははこちらをどうぞ っsaga
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga ]
2014/04/25(金) 21:40:54.44 ID:XsXwgu560
すいません、いまいち掲示板への書き込みもままならず
教えていただきありがとうございます
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:41:33.37 ID:XsXwgu560
とてもいい笑顔で返されたが、それを担当アイドルに伝えるというのもどうなのだろうかと考えてしまう。
流石にここまで大げさに喜ばれれば、嫉妬心が沸くというモノだ、ボクが別にプロデューサーに恋愛感情を持っていなかったとしても、それは当然だろう。
「キミさ、少しはボクの心持ち――」
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:42:17.40 ID:XsXwgu560
『二宮飛鳥 46位』
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:43:01.95 ID:XsXwgu560
ボクはその場で紙を取り落して、尻餅をついてしまった。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 21:49:32.69 ID:XsXwgu560
風呂あがったのでいまからガリガリ書きます、少々お待ちを
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/25(金) 21:59:41.79 ID:20S8ANHW0
期待 飛鳥ちゃんは可愛い ホント可愛い
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 22:08:44.88 ID:XsXwgu560
尻餅をついた理由は、当時はあまりの混乱ではっきりとこれだと断定はできなかったけれど、けれど今ではそれもはっきりとしていた。
自分がランクインできたことに対する驚き、それもある。
自分の努力が報われた喜び、それもある。
自分のファンの皆への感謝、それもある。
けれどそれ以上に、なによりも、どんなことりも、目の前の男――目の前のプロデューサー、その喜びの源が自分であったこと、自分がプロデューサーをこれほどまでに喜ばせることができたこと、それがなによりもうれしくて、あまりの感動に、力が抜けてしまったのだ。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/25(金) 22:44:45.13 ID:XsXwgu560
「それなのに……それなのにボクは……くぅうう」
止まれと、何度も心の中で叫んだ。自分に涙を流して同情してもらう資格なんてないのだ。プロデューサーは常に最前を尽くしていた、その実感が確かにボクにはあって、それと比べて思い返せばボクはなんども仕事を失敗していたのだから。
よしんば、与えられた仕事を完璧にこなしたとして、けれど結果が追いつかないのであれば、つまりそれはボクの責任なのだから。
ボクは知っていた。
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