過去ログ - とある科学の合成合唱<カンタータ>
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7:忠実な羊飼い  ◆wapTtVzPxk[sage saga]
2014/04/25(金) 21:24:30.11 ID:tU3kNuw60

 ――これより、楽演都市に『ヒューズ=カザキリ』が出現します。
 ――関係各位は不意の衝撃に備えてください。


 九月三〇日。
 人間が消え失せて、雨音だけが残されたような夜だった。そんな街の一角で突如として莫大な音が漏れ出した。中心点から光り輝く翼のようなものが、細長く方々に伸びる草のように広がる。

 それは歌の集合体だった。楽演都市で二三〇万人の子どもたちが日々歌う声、話す言葉、祈りというよりはもはや呪いに近い囀りに強制的に方向性を与えた存在が彼女だった。違う紙からバラバラに切り貼りされた犯行予告のように、見る人が見れば歪な化け物でしかない少女を、それと分かっていて友人と呼ぶ者が二人いた。


「待ってろよ、風斬。ここは俺が絶対に食い止めてやる」

「祈りは届く。人はそれで救われる。私みたいな修道女は、そうやって教えを広めたんだから」

 強制された音を解除するために修道女の歌が鳴り響く。そのすぐ傍で、悪魔の歌が産まれようとしていた。













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