過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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2014/06/20(金) 21:35:26.54 ID:WnrwysWW0
美穂子「いちばん奥の個室で休んでるわ。テーブルに突っ伏したまま動かなくなってしまったの」
咲「えっ?動かなくなったって…その人大丈夫なんですか?」
美穂子「大丈夫よ。それより私は華菜とつもる話があるから、宮永さんは個室の様子を見に行ってくれるかしら?」
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2014/06/20(金) 21:38:53.42 ID:WnrwysWW0
店員に通された個室に入った瞬間、咲は全身を強張らせた。
そこには確かに人がいた。テーブルに突っ伏すようにして。
近くには空になった酒瓶やらボトルやらが転がっていて、美穂子たちがどれくらい酒を煽ったのかが窺えた。
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2014/06/20(金) 21:42:55.45 ID:WnrwysWW0
咲(久さん…)
咲はそっと久の横に膝をつくと、その髪に触れた。
二度と会うまいと思っていたのに、いざ目の前にすると咲の意思に関わらず手が久を求めるように勝手に動く。
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2014/06/20(金) 21:48:43.62 ID:WnrwysWW0
ふと、咲の脳裏に和の言葉が蘇った。
和『次先輩に会う時は怖がらないで、咲さんの好きって気持ちをちゃんと先輩に伝えてください』
和はそう言って咲を励ましてくれた。
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2014/06/20(金) 21:54:40.88 ID:WnrwysWW0
いつから目を覚ましていたのだろう。
咲は反射的に逃げようと力を込めたが、酔っているとは思えないほどの強い力で腕を引き戻される。
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2014/06/20(金) 22:02:08.80 ID:WnrwysWW0
久しぶりの温もりだった。
流石に拒まなくては、と久の服を掴むけれど弱々しい抵抗は意味をなさなかった。
最初は感触を確かめるように軽く触れた。
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2014/06/20(金) 22:13:31.23 ID:WnrwysWW0
久「咲、咲……」
咲「久さん、駄目です…せっかく、あなたから離れようと決めたのに…」
ちゅっ、とリップ音を立てて久の唇が咲のいたるところにキスの雨を降らせる。
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2014/06/20(金) 22:18:42.79 ID:WnrwysWW0
久「…っ、…、」
言葉にならないもどかしさに焦れるように久が吐息を吐き出す。
頬にはほとんど目立たないけれど痣があった。
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2014/06/20(金) 22:20:48.27 ID:2e8vn6taO
なんだろう、何処かでこんな感じの甘酸っぱい泥沼を見た気がする・・・少女漫画で
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2014/06/20(金) 22:26:46.87 ID:WnrwysWW0
久「…行かない、で……咲」
久は自分の頬に触れていた咲の手を取り口付けを落とすと、そのまま意識を失った。
今度こそ完全に潰れてしまったらしい。
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2014/06/20(金) 22:31:52.11 ID:WnrwysWW0
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