過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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2014/05/01(木) 23:42:01.20 ID:soO6/J5D0
華菜「………で、どうして車に突っ込んでったわけ」
急にトーンダウンした声音は不意打ちだった。
華菜はもう笑っていない。真剣な瞳で咲を見つめていた。
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2014/05/01(木) 23:47:02.05 ID:soO6/J5D0
我に返ったのは咲も同じようで、淀んでいた瞳に僅かだが光がさした気がした。
ちらりと視線を上げた咲に、華菜は目で一口飲んでみろと促す。
遠慮がちにカップを持った咲は綺麗な所作で口を付けた。
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2014/05/01(木) 23:51:35.44 ID:soO6/J5D0
華菜「やっぱ最高だし!」
咲「…」
華菜「食べないのか?もしかして栗嫌いだった?」
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2014/05/01(木) 23:55:58.22 ID:soO6/J5D0
すっかり項垂れてしまった咲を、席に戻った華菜はじっと眺めていた。
暫くして華菜が重い口を開く。びくり、と震えた咲の薄い肩は可哀想なくらいだった。
華菜「…落ち着いたし?」
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2014/05/02(金) 00:02:25.67 ID:s95pQBaC0
華菜「お待たせ、じゃあ行こーか」
自然に伸ばされた手が咲を掴まえる。
しかし二の腕ではなく、今度はちゃんと掌だった。
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2014/05/02(金) 00:14:40.79 ID:s95pQBaC0
口を挟める雰囲気でもなかったので咲は仕方なくテレビを付けた。
腕時計を見ると時刻は丁度19時になったところだった。
テレビはバラエティばかり流れている。
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2014/05/02(金) 00:21:19.42 ID:s95pQBaC0
咲「いただきます…」
アルミのスプーンを手に取り、ゆっくり口に運ぶ。
柔らかい米の食感は随分と久しぶりに感じた。
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2014/05/02(金) 00:27:31.06 ID:s95pQBaC0
華菜「今日これから予定ないならうちに泊まっていくし。今までちゃんと話したことなかっただろ?」
華菜「宮永とは一度じっくり語り合いたいなーと思ってたし」
咲「私は…」
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2014/05/02(金) 00:33:40.16 ID:s95pQBaC0
華菜「…疲れただろ?少し眠るし」
咲「…でも…」
華菜「大丈夫。一時間したら起こしてやるし…今夜は語り明かすんだもんな」
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2014/05/02(金) 00:38:36.28 ID:s95pQBaC0
華菜は自分に大層な力がないことなど知っていたけど、それでも一晩宿を貸すくらいはしてやりたかった。
どうやら熟睡しているらしい咲を抱えるようにして持ち上げると、ベッドへ連れて行った。
起こさないように慎重に下ろし、布団を掛けてやる。
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