20:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:04:48.09 ID:khfCJb4To
明晰夢。そう呼ばれるものがある。
仕組みとかやり方とかは全く知らないが、夢を夢何だと理解できるのがそれらしい。
これは夢なのではないのか。
確かに私はそう感じた。ああ、明晰夢か、と。
21:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:12:56.01 ID:khfCJb4To
一人で有珠山まで戻ってきた私は公園のベンチに座り込んでいた。
私の頬を伝うのは降り始めてきた雨なのか、涙なのか。私には分からない。
友達も後輩も、私との繋がりのある人物は私なりに大切にしてきた。それはセフレでも同じだ。
22:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:21:11.54 ID:khfCJb4To
爽「…………」
思い出す。怜を抱いた日の夜を。
別に初めは手を出す気などなかった。
23:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:28:02.87 ID:khfCJb4To
そう思い、立ち上がろうと前を向いたとき、傘を差し出された。
由暉子「何やってるんですか?」
爽「ユキか……私にだって黄昏たい日もあるんだよ」
24:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:33:35.16 ID:khfCJb4To
由暉子「先輩に育てていただいた覚えもないです。早く、終わらせて部活に来てください」
クスリと笑い、立ち上がる。
後輩に心配かけるなんて先輩失格だな私。
25:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:40:39.43 ID:khfCJb4To
飛行機乗って大阪まで行った私だが、暑さにやられていた。
夜でも蒸し暑いし人混みは多いし一体怜の病室に辿り着くまでにいくつ試練があったのか。
受付を済ました私は怜の病室へ直行した。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/07(水) 20:45:59.53 ID:h8b5tDF/o
このドロドロした感じいいな
27:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:48:49.58 ID:khfCJb4To
「さ……爽ーー起きろや」
爽「……おはよう。それとデジャブなんだけど……」
何とも困った表情で私を見ている怜を見て私の頭は覚醒する。
28:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 20:57:30.17 ID:khfCJb4To
病室で怜を抱き締めながら大声をあげて泣く私を怜は優しく撫でてくれた。
怜「ごめんなぁ爽。心配かけて」
怜の胸の中で首を振る。
29:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 21:06:21.23 ID:khfCJb4To
竜華「怜、その女だれや?」
怜「友達や。北海道出身の」
爽「どうも。獅子原爽です」
30:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 21:15:45.73 ID:khfCJb4To
怜「……何もやってへん。ただ、遊びに行ってただけや」
竜華「ふうん。ま、ええわ。大丈夫なん?」
怜「まぁ。いつも通りや。竜華も爽も急いできたんやろ? ジュースでも買って来るわ」
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