45:海老天 ◆hBWIIyS/uM[saga]
2014/05/07(水) 22:32:42.64 ID:khfCJb4To
大阪のことなど私は知らない。
いつも怜に連れていってもらっていた。
私が怜を連れ回すなど北海道でなければできないが、それでも怜は黙って着いてきてくれた。
川が眼前に広る河原に腰を下ろす。
真冬に川。雰囲気も何もない。イベントもない。
私はそれでいい。それが、お似合いだ。
爽「……なぁ、気付いてんだろ?」
言ってしまった。
これで後戻りは出来ない。元よりそんな選択肢は持ち合わせていなけど。
怜は川を眺めながら静かに言葉を落とす。
怜「……当たり前やろ」
爽「ーー私には」
こう語り出してから少し間を空けた。
何を話そうかとか、どうしようとか、そんな下らないことの為ではない。
これから物語は終局に入る。
どんな結末を迎えても受け止める決意のためだ。
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