過去ログ - 私にはだれにも言えない秘密があります。
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◆XTaiiNXKpw
[sage saga]
2014/05/08(木) 01:09:08.56 ID:5ztHGExv0
こういう経験から少年はいくつかのことを理解した。
1:なにかは人が絶滅してもいいくらいには失望している。だけど、人全体の改心を望んでもいる。
2:そのため、人の自滅行為に対しては寛容。ただし命を奪う行為は許さない。
3:この判断は実時間で行われる。つまり、過去に許されない行為を行っても改心さえすれば靄は消える。
この他にもいろいろと細かいことには気づいたが、大まかにはこの通りである。
少年にとって一番苦痛だったことは、政治家を見ることだった。どの政治家を見ても、黒い靄がかかっているのだ。少年が能力を使い、そのなにかに言及すると「そもそも、人はこれ以上繁栄すべきではなく他の生命に気を使うべきだ」ということらしい。靄がかかる人間はほとんど少なく、かかってもまず短期間で消える少年の社会ではこうして長期間、靄が消えない人間を見ることもそうした人間が国を治めていることも、そういった人間に悪気があるわけではないことも少年には辛かった。
どうしても人を見ると判断してしまう少年は可能な限り機会を消した。テレビ、携帯電話に登録された友人たち、写真、そして人の多い都会。
少年は春を迎える頃に大学をやめ、とある島へ渡った。人口3000人程度で小学校、中学校、高等学校が各一校ずつしかないような小さな島。心身ともに疲れた果てた少年に見かねた大学の恩師が紹介してくれたのだ。
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