過去ログ - 飛鳥「そのキャラクターって、つくっているよね?」 菜々「ギクッ!?」
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[saga]
2014/05/08(木) 23:42:58.41 ID:UIF+B/JC0
よく考えれば、個性の大部分を無意識に培っている彼女は、言ってしまえばボクと同じ部類の人間であった。だから彼女の成功はなにかの理論に基くモノではなく、彼女の持つ感性によるところの結果であるのだろう。ならばそこからボクの得られるものはあるはずがなかった。
彼女はとても素晴らしく、魅力的なアイドルである。だが、目指す場所は同じであっても、向かう方法は似ても似つかないのでは、参考にはならない。
事務所のソファで次の仕事までの待機をしながら、自然とため息が漏れる。
なかなかどうして、アイドルのアリカタとは難題だ。
そもそも大衆に発信する側であるアイドルが呈する個性とは、即ち『受ける』イメージである。なにをするにもアイドルの性質上それが前提となるだろう、ならば過去にあったと聞くアイドルのイメージはどうであったのだろうか。
「――あ」
一つだけ、心当たりがあった。
その昔、昭和の時代を生きたアイドルは永遠の17歳と自らを称し、トイレに行かないだの、排泄物がピンク色であるだとか、挙句自らを遠い星のお姫様だと言い張ったりと、いろいろと突拍子もない設定を背負っていたと親から聞いた事があった。
今を生きるボクからすれば、きっと昔は今ほどネットワークやコミュニティも広がっていなかったからこそ、より非日常的に写ったのだと思うのだが、それでもさすがにその設定は作る側も信じ込む側にも苦笑を漏らさざるを得ないと思う。
だが、なるほど確かに一理あるのかもしれない。だってそれは全部意識して作られた個性であるのだから、つまり偶像であることを自称しなかった偶像が、昔のアイドルであったという事なのだろうか。
今は偶像であって、それを理解されていても、そこには多少のリアリティがなければ『暗黙の了解』が保たれない。昔はその敷居が低かったということだろうか。だからといってボクはそこまで極度に偶像を演じる気はないのだが。
どちらにしろ理解するには多少苦しむところであ――
「おっはようございまーす! 阿部菜々永遠の十七歳! 今日も元気にアイドルしますよー! キャハッ☆」
――あ……。
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