過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part10
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943:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/21(木) 15:54:27.92 ID:MmUahvQ/0
 有浦柑奈が戦闘音と悲鳴を聞きつけ、この場所を訪れたのはつい先ほどの事。しかし既に此処はもぬけの殻。
 つまり、彼女が駆けつけるまでに事態は収束していたと考えるのが妥当である。

 此処だけではなく、響子が駆け付けた屋上でも似たような事があった。

以下略



944:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/21(木) 15:55:59.67 ID:MmUahvQ/0
「ヒーロー同盟的にはあんまいGDFに関与して欲しゅうなかやろうし」

『それは?』

『…真っ正面から宣戦布告されちゃったらしいしね、私もそう思う』
以下略



945: ◆BPxI0ldYJ.[saga]
2014/08/21(木) 15:57:05.02 ID:MmUahvQ/0
『…………なんか』

「ん?」

『柑奈ちゃんが頭の良いことを話してると違和感が』
以下略



946: ◆BPxI0ldYJ.[saga]
2014/08/21(木) 15:57:50.42 ID:MmUahvQ/0
「み゛ぃ゛ぃ───ッ!?」
「っ!」

 思うよりも早く、駆け出していた。
 音源はそう遠い距離では無く、異能の者が全力で踏み込めば五秒とかからずその原因を認めることができる。
以下略



947: ◆BPxI0ldYJ.[saga]
2014/08/21(木) 15:58:57.61 ID:MmUahvQ/0
 ───次っ!

 衝動の如き敵意と覇気を視線に乗せて、飛び散る泥と核の破片が埋め尽くす視界の中に次の敵の影を探る。
 右前方に位置していた泥の塊を認識するとこのまま飛びかかりたくなる気にもなったが、空中の不安定な姿勢のままでは叶うことではない。
 やりきれなさに歯噛みしながら、消滅する寸前の泥を蹴って後方に飛び下がるのが精々だった。
以下略



948: ◆BPxI0ldYJ.[saga]
2014/08/21(木) 15:59:41.28 ID:MmUahvQ/0
「ギャアッ!?」

 蹴撃の衝点で鳴った鈍い水音と共に黒い泥が放射線状に撒き散らされて、柑奈の体と芝のある地面を汚す。
 だからと言って核が露出するよな事は無く、依然として泥に覆われたままだったが───

以下略



949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/21(木) 16:00:26.30 ID:MmUahvQ/0
「ラブとピースを乱す輩は、この私が……」

 目を閉じて余韻に浸りながら、誰に聞かせるでもなく、穿って見れば自己陶酔とも取れる台詞を吐き出そうとして、止まる。

 ふと思いつき、先の戦闘を思い返す。
以下略



950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/21(木) 16:01:02.65 ID:MmUahvQ/0
 物影からひっそりと顔を出して、控えめにこちらを伺っている存在。人をデフォルメしたような容姿をしたそれは、柑奈にとっては未知との遭遇だった。

 予想よりも随分と間抜けな生物が現れたもので、事態を飲み込めていない頭が寸秒フラットになる。
 あれは一体何者なのか。いまいち把握しきれなかった。しかし、理解よりも先に湧き上がる感情があった。

以下略



951: ◆BPxI0ldYJ.[saga]
2014/08/21(木) 16:01:57.19 ID:MmUahvQ/0
「こがん所でなんばしとったの?」
「みぃーっ!?みぃぃーっ!!」
「おー、そうかそうか♪」
「みみぃぃぃーッ!!」

以下略



952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/21(木) 16:02:43.09 ID:MmUahvQ/0
「……あぶなっ!?ちょっと大丈夫です、…か……」

 飛び散った小石が背中で弾けるのを待ち、身の安全を確認した後、青ざめた顔を後方に振り向けながら動転して上ずった声を落下物へ投げかけて、その姿を認めた瞬間語尾が止まる。

「大丈夫ですかっ!?私が来たからにはもう安心………」
以下略



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