過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 09:18:12.38 ID:3kp0xQWh0

商人「馬鹿野郎、そんな奇天烈話を聞かせたら客がますます気味悪がるだろうよ!」

男「まあ、な、面白い話ではあったが、今度雑誌にでも投稿したらどうだ?」


そんな周りの不審がる視線もよそに、少女は涼しげに言を続けた。


エルフ?「まったく、女と見るとしゃぶるかしゃぶらせるかしかないのか?人の男は…

いいか?そんなことよりもだ、私のセールスポイントは別にあるというのだ」


商人「あ?せーるすぽいんと?」

エルフ?「見たところ貴様は歩きが不自然だ、しかし、その歩みは決して根っからの不具というわけでもなさそうだ」

男「……」


エルフ?「言われぬ力強さを感じる、然るに、貴様は軍人か…それも退役した」

男「!?」

当たった、偶然とも思えぬその物言いに男は素直に驚いた。


エルフ?「北方で火の手が上がったが、おおよそ戦場にでもいたのだろう、そしてそこで何か嫌な物でも踏んだ、違うか?」

男「……そうだ」

男は自らの足が疼いたように思えた。
それと同じくして、己が心中に言いようのない何かが首をもたげたのも感じた。


エルフ?「軍を追われ、少しばかりの金をもらい、安酒場で憂さ晴らし…まあそんなところだろうな…」

男「…そうだ」

エルフ?「生きる当てもなく、術もなく、ただ怠惰に過ごすだけの人生が先にある、だろう?」

男「そうだ」


商人「おい、こっちのこと忘れてない?」



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