過去ログ - 阿良々木暦「ゆきほエンジェル」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 20:42:12.36 ID:OHJpcaUT0

そしてとうとう上半身を下着だけにまで脱いだ萩原は、こちらに背を向け、砦であるブラのホックを外さんと手を掛ける。

関係ないけどやっぱりブラはフロントホックよりも後ろにある方がいいよね。
なんというか、あの外す仕草ってとってもいいじゃない。
フロントホックでは味わえない醍醐味だよ。

ああ、もうダメだ。
これ以上正気を保てる自信がない。
助けて誰か。もしくは誰も助けに来ないで。

『いいじゃねーか、女の子が何も言わずに脱ぎ出したんだ、ヤっちまえよ』

僕の頭の横に悪魔の力を手に入れた、緑色の肌のデビルこよみんが出現する。
きっとアホ毛からデビルアローが出るのだ。

ふざけるなよ、僕はこれでもアイドルのプロデューサーだぞ。
プロデューサーがアイドル襲ってどうするんだ。

『何言ってんだ、どう考えても誘ってんじゃねーかあれ』

確かに……有無を言わせず脱ぎ出すなんて僕を誘っているに違いないよな……。

くっ、いかんいかん!
悪魔の囁きが優勢だ!
出てこい天使こよみん!

『駄目ですよ暦、いきなり襲うなんて紳士的ではありませんよ』

天使の衣装を着た天使こよみんが出た!
さあ、神にも匹敵する語彙力と説得力で僕とデビルを諌めてくれ!

『襲うのならば合意の下、襲うべきです』

「てめえこの野郎!」

「プロデューサー?」

萩原の僕を呼ぶ声で正気に戻る。
いかんな、あまりのショックに白昼夢を見てしまっていたようだ。
当の原因である萩原は、前側で脱いだ服を押さえ、こちらに露わになった背中を向けていた。

僕はその白く美しい背中に見惚れ――。

「これ……見てください……」

「は、萩原……それ……!?」

僕は半裸の萩原を前に、そんな状況にも関わらず言葉を失う。

萩原の背中には、見紛うことなく、『天使の羽根』が生えていたのだから。



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