8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/09(金) 20:02:23.23 ID:OHJpcaUT0
「あ、あの」
「なんだ!」
「後ろ……」
萩原の指差す先、僕は背後を振り返るとそこには、
「…………」
「…………」
「……あ、あはは……」
同じくして仕事に来たのであろう天海、如月、菊地の姿があった。
うち、セブンティーンならぬセブンティの二人が見下すような視線でこちらを見ている。
天海は苦笑しながら手を合わせていた。
それが二人を止められなくてごめんなさい、という意味なのか僕に対して冥福を祈っているのかは、僕にはわからない。
「ふっ……」
僕はなるべくニヒルな笑みを浮かべる。
なに、この程度のことで怯む僕ではない。
「プロデューサー、少し、お話が」
「ボクからも、ね?」
「……ああ、望むところだ」
僕は上着を天海に預け、首元のボタンを緩めながらネクタイをカッコ良く放り投げる。
何を隠そうこの一連の流れを家で練習したくらいだ。
戦うサラリーマンってフレーズいいよね。
無駄にならなくて良かったぜ。
「かかって来いやぁ!」
十五分後、僕等は楽屋の隅に一体の亡骸が転がるミステリーに出くわすことになる。
勿論言うまでもなく、死体役は僕だった。
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