25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/12(月) 21:02:28.99 ID:WmSvF+Wh0
応接室に向かいながら、その後姿を忍野が鋭い視線で射抜く。
「まずい……これは非常にまずいよ阿良々木くん」
「音無さんに憑いているのか……?」
「ああ、かなり厄介なのが、ね」
覚悟しておいてね、と忍野が付け足す。
不安を拭い去る暇もなく応接室で待っていると、数分もしないうちに音無さんが緑茶をお盆に載せてやってて来る。
「お待たせしました」
「音無さん……お話があります」
「え? 私ですか?」
予想もしていなかったのか、眼を見開いて首を傾げる音無さん。
きょとんとしたその様子は年相応に見えず若々しかった。
「非常に言いにくいのですが……音無さんには怪異が取り憑いています」
「ええっ!?」
「忍野」
説明を促すと、忍野はお茶で口を濡らし、前屈みになって語り出した。
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