過去ログ - ウートガルザロキ「フィアンマちゃんは、俺の」
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5: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/05/12(月) 23:34:23.56 ID:A0cQK16M0

『だれかいるのか?』

返事はなかった。
目の前にある建物は、大きい。
ちょっとした洋館とも言えた。教会なのかもしれない。
図書館のような印象も受ける。
俺の住む娼館よりも、やや古びた。
おとぎ話の世界にでも紛れ込んでしまったか、と首をかしげたくなる。

『     』

一階部、分厚い窓。
自分と同じ年頃の女の子が立っていた。
冬だというのに、彼女は薄着だった。
修道服の形をした、薄手の白いワンピース。
何の宗教の修道服を模したものかはわからない。
自分の住む地域では旧教が主流だ。恐らく旧教だろう。

目が合った。

琥珀色の瞳だった。睫毛が長い。
さらり、と赤い髪が揺れる。

『     』

嬉しそうに微笑んで、彼女はこちらに向かって手を振った。


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