過去ログ - まどか「わたしはインキュベーター
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 23:10:09.04 ID:v3O96jUO0
ほむホーム
ほむら(今日は連戦……。確実に魔女が増えている。これも、ワルプルギスの夜の影響なのかしら)

ほむら(でもお陰で、以前ほどでは無いにせよ、グリーフシードのストックは間に合ったわ。これで何とか、ワルプルギスの夜と戦える)

(ピンポーン)

ほむら(まどかだ!落ち着いて、冷静に……)

ほむら「鹿目まどか、あなたなの(ファサ…)」

まどか「入って……良いかな」

ほむら「どうぞ」

まどか「キュゥべえ……インキュベーターに聞いたの。インキュベーターと魔法少女はずっと昔からこの星にいて、わたしたち人間が奇跡の恩恵と引き換えに、魔法少女はずっと昔からキュゥべえのために絶望して魔女になっていったんだって」

ほむら「……そう。奴らは、そんな昔からこの星にいたのね。それこそ、人類史の裏側に」

まどか「うん。そんなことを聞いて、わたしたちの大切なものって何だったのか、ちょっと分からなくなっちゃって……。それでほむらちゃんなら、って思って……」

ほむら「期待に添えなくて悪いけど、私は何でも分かる訳じゃ無いわ(ファサ…)」

ほむら「けれど、ただ一つ言えることがあるなら、私達の存在がどれほど奴らの掌の上で弄ばれたとしても、想いだけは私達のものだった、ということかしら」

まどか「わたしたちの、想い」

ほむら「ええ。私は長い間、魔法少女として戦ってきた。それは、インキュベーターに利用された私の歴史だったと言えるわ。けれど、願った私の想いは、運命を変えようとした私の想いだけは、奴らの物では無い」

まどか「ほむらちゃんの、願い、想いは、ほむらちゃんのもの……」

ほむら「ええ。正直、長い長い戦いの中で、何度後悔したか分からないし、何度大切なものを失って泣いたか分からないけれど、それも全て私の想いで、私が自分で掴んだ物。それだけは奴らのものじゃない。少なくとも、私はそう思いたい」

ほむら「今までの魔法少女達も、そうだったんじゃないかしら。結果としてインキュベーターに利用されたけれど、彼女たちの一番大切な物を守ろうとして、貫こうとして、死んでいった。その想いだけは、奴らとは関係の無い、本当のこと」

まどか「……ほむらちゃんは、強いんだね」

ほむら「そんなことは無いわ。最後に残った道しるべ、それだけが私を支えていた。それが無かったら、私はとうの昔に終わっていたでしょうね」

まどか「最後に残った道しるべ?」

ほむら「と、言っても、正直今の私には自分のやって来たことが正しかったとは断言できなくなっているのだけれど……」

まどか「ねぇ、良かったら、聞かせてくれる?ほむらちゃんのこと。ほむらちゃんを支えてくれた人のこと」

ほむら「どうせ、聞いても信じられない話よ」

まどか「それでも聞きたいかな。完全にわたしのわがままなんだけど……。ほむらちゃんの話を聞けば、少しはわたしも答えに近づけそうな気がして。それに、わたしのためにあんなに泣いてくれた女の子が何で泣いてくれたのか、わたし知らないままなんだよ?」

ほむら「そ、そう言えば、そんなこともあったわね……」

まどか「それを知らないままでいるのも、無責任な気がして」

ほむら「……昔話をしましょう。昔、あるところに1人の女の子がいたわ。昔から身体が弱くて、周りに迷惑ばかり。その上得意な学科も特技も無くて、そんな自分が大嫌い。そんな、女の子」

ほむら「その子が、ある魔法少女に出会ったことから、物語は始まるわ」



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