47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/19(月) 22:57:10.62 ID:7k8pO4/V0
「お嬢様は、お屋敷でただ一人の子供でした」
「それは身近な同年代の友人がいない、という意味であり」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 22:59:27.41 ID:3rcsJyO10
「特に断る理由もなかったので、少年はそれを承諾しました」
「母親ほどの年齢の女性の熱意に、多少ほだされるところもあったのかもしれません」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:01:44.48 ID:3rcsJyO10
「少年とお嬢様が頑是なく打ち解けていく様を、奥方はいつも笑顔で見守っていました」
「旦那様も奥方様も二人とも、お嬢様を愛していたことに間違いはありません」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:03:53.48 ID:3rcsJyO10
「母の墓前で崩れ落ち、動けなくなってしまったお嬢様」
「彼女の小さな背中を見つめながら、少年は茫然と佇んでいました」
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:05:43.58 ID:3rcsJyO10
一「……」
ハギヨシ「少年はその日のうちに、通っていた高校を辞めました」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:08:36.70 ID:3rcsJyO10
一「聞いていいかな」
ハギヨシ「なんなりと」
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:09:56.46 ID:3rcsJyO10
一「それだけ……」
ハギヨシ「それだけの理由があれば、男が身命を賭すには十分かと」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:11:50.03 ID:3rcsJyO10
ハギヨシ「国広さん、私はね」
一「?」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:13:39.38 ID:3rcsJyO10
ハギヨシ「しかし、まあ。そんな二人にも決定的な違いはあります」
一「……ボクみたいなのとあなたとじゃあ、なにもかもが違いすぎるよ」
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:14:53.31 ID:3rcsJyO10
一「男、なのに? 母親にでもなろうとしたの?」
ハギヨシ「明確にそういう意識があったわけではないでしょうが……」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/19(月) 23:16:32.68 ID:3rcsJyO10
ハギヨシ「ですから、これは忠言です」
ハギヨシ「国広さん。貴女は透華様の『友』であり続けてあげてください」
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