過去ログ - エルフ「私の前に道はない 私の後ろに道は出来る」
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137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/01(日) 03:03:39.16 ID:SAoUehP80


若く、ガタイのいい体躯はよく目立つのか

男は行く先々でよく手伝いを請われた。

人の倍は働く彼の姿に、かねがね評判は良いとみえた。


村人「すいませんな、駐在の方に手伝ってもらっちまって」

男「いやいいんです、このくらいしないと税金泥棒なんて言われかねませんし」


村人「いやいや、ワシも最近はどうにも足が悪くて…」

男「分かります…実はこっちも」


畑で鍬を持って働く男の様子を、娘は道端に座りこんで眺めている。


村娘「………っ」

ふいと思いが沸き起こっては、かぶりを振って考えを散らす、そんなことを繰り返していた。


村人「…やっぱり、戦争ってのは大変だよなぁ、うん」

男「そうですね…」


村人「たく、怪我すんのはワシたち下々のもんばっかで、上は甘い汁吸いまくりけ」

男「………ええ」


男はその話をする間、鍬をふるう手を決して止めることはなかった。




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