過去ログ - ミリマスSS「私の描きたい世界」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:31:13.83 ID:R8kowSVNo

 ……こんな早朝に一人絵を描いていたらそう見えますかね。もちろん嫌いではない、でも最近は好きという気持ちが薄れています。

「そんなところですね。私の絵、見ますか?」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:32:10.09 ID:R8kowSVNo

「だが……おっと! いかんいかん、もうこんな時間だ。それでは、私は失礼するよ。付き合ってくれてありがとう」

 そう言うと出口の方へと向かって行ってしまいました。いつの間にか現れてあっという間にいなくなる。

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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:33:27.07 ID:R8kowSVNo

 三日ぐらい経って、私が公園に向かうとベンチに座るおじさんを見つけました。

 おじさんは私を見つけると手を振ってきました。随分と馴れ馴れしい人ですね。まぁ、悪い気はしません。

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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:36:21.75 ID:R8kowSVNo

 それからしばらく穏やかな時間が続きました。私は絵を描いて、おじさんはお世辞にも上手とは言えない鼻歌を歌う。

 その間何も会話はありませんでしたが、決して嫌な空気ではありません。

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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:37:23.75 ID:R8kowSVNo

 私も家に帰って、さっき聞いた曲名を調べました。どうやら昔のアイドルソングらしいけど、情報が少なくてそれ以外はわかりませんでした。

 それからも、公園でおじさんと会うことが何度かありました。私は学校の課題だったり、絵を描いたり。おじさんも仕事をしてたり、何もしなかったり。

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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:42:00.28 ID:R8kowSVNo

 またおじさんに会うことになるのは一年近く先のことで、私は高校生となっていました。

 高校生となっても私の世界が変化することはありません。ただ周りに合わせて、つまらない絵を描く日々。

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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:42:57.17 ID:R8kowSVNo

「そこの自販機で買ってきたんだ。君もどうかね?」

 おじさんは左手に持っていた缶ジュースを渡してきました。思わず受け取ってしまう。

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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:43:51.58 ID:R8kowSVNo

「そうなんですか? えっと、おめでとうございます」

「ありがとう。君はどうだね? その制服は確か○×高校のものだったかい?」

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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:45:34.34 ID:R8kowSVNo

「……どうだい。私にちょっと聞かせてくれないかな。もしかしたらアドバイスできることがあるかもしれない」

 おじさんとはそれなりの時間を過ごしてきました。でも、私たちはあくまで他人のはずです。

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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:48:38.98 ID:R8kowSVNo

「君はおそらく夢を見失っているんじゃないかな? 進むべき道、ぼんやりとしているが辿り着きたい場所。それが何かに阻まれ見えなくなっている」

 私の夢……私の叶えたい夢……。

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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/21(水) 00:50:43.90 ID:R8kowSVNo

「私のお父さんが芸術家で、色んな作品を生み出しました。そんなお父さんの影響もあって、私も子供のころから色々なことをしました」

 三歳のころ、クリスマスツリーの飾りつけなんかもしていたらしい。それぐらい、私は芸術と関わって生きてきました。

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