過去ログ - P「双つの海、大きな海」
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13:1[saga]
2014/05/22(木) 22:12:37.66 ID:pK/vwF7w0
車のナビを起動して、「がそ」まで打った所で候補に出てきた単語をタップする。
が、最寄のガソリンスタンドまであと30kmはあった。
どんな近道を通ろうが、既にガス欠の前兆が訪れているこの車では辿り着くことは不可能だろう。

P「……………………終わった」
以下略



14:1[saga]
2014/05/22(木) 22:13:13.76 ID:pK/vwF7w0

亜美用に新たに書き込んだスケジュール帳と、時計を見合わせて、
あとどれだけの時間の猶予があるかを割り出した。
何度確かめても、数時間の余裕はある。 心配する必要も無いだろう。

以下略



15:1[saga]
2014/05/22(木) 22:13:53.57 ID:pK/vwF7w0
真美「砂浜あるっぽいよ。 海行けるかも」

亜美「マジで!? ……ホントだー!!」

P「……はい、はい。 お願いします。 すいませんホント、はい失礼します」
以下略



16:1[saga]
2014/05/22(木) 22:15:28.48 ID:pK/vwF7w0
真美に頭を持たれ強制的に向きを変えさせられる。
確かに目の前には砂浜があった。 まだ海に入るには早いのか、観光客は殆ど居ない。
ここにある駐車スペースは、夏に来る観光客の為に設置されたものなのだろう。

P「本当だな。 ……それが、どうかしたか?」
以下略



17:1[saga]
2014/05/22(木) 22:16:05.98 ID:pK/vwF7w0

・ ・ ・ ・ ・

亜美「うひー! ちべたい!!」

以下略



18:1[saga]
2014/05/22(木) 22:16:31.42 ID:pK/vwF7w0
反撃を仕掛けてやりたいが、今のお互いに着替えは無く、
下手に海水を衣服に付着させてしまったら着替えを取りに行くロスタイムが生じる。
そうなったらいよいよ間に合うかどうか解らなくなってくる。

真美「…………んっふっふ、覚悟するのだ兄ちゃん」
以下略



19:1[saga]
2014/05/22(木) 22:17:03.98 ID:pK/vwF7w0

・ ・ ・ ・ ・

三十分ほどそのままのテンションで騒いで、一方的に海水を浴びせられた後、
砂浜で三人して海を眺めながら山も落ちも無い、他愛無い会話を繰り広げていた。
以下略



20:1[saga]
2014/05/22(木) 22:17:32.49 ID:pK/vwF7w0
P「それを言うならロード……。 ……合ってるな」

亜美「んふ、だしょー」

P「……取りあえず車に戻るか?」
以下略



21:1[saga]
2014/05/22(木) 22:17:58.91 ID:pK/vwF7w0
亜美「…………っ、うっぷぷ!!」

P「んぁ? どうした?」

亜美の笑い声が聞こえ、振り向くと口を抑えて笑いをこらえる亜美と、
以下略



22:1[saga]
2014/05/22(木) 22:18:33.98 ID:pK/vwF7w0
亜美「そうだよ。 真美と一緒にこんな家以外で遊んだのも久しぶり」

真美「……そう、だね」

亜美「また来たいなぁ。 でも……、忙しいからダメかな……」
以下略



23:1[saga]
2014/05/22(木) 22:19:09.13 ID:pK/vwF7w0
根拠は無い。 なんでそう言い出したかも解らない。
ただ、海のさざめきを聞きながら寂しそうに佇む少女が放っとけなかった。

本当に休みが取れるか解らない。 これからどんな仕事が入ってくるかも解らない。
けれど、この年端も行かぬ彼女達の愛情を妨げるものを少しでも排除してあげたい。
以下略



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