22: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:51:11.20 ID:9elYANWEo
キョン「ハルヒ、朝比奈さんはいつも部室で本を読んでるよな?」
ハルヒ「みくるちゃんが本読んでるところなんてみたことないわ」
キョン「……俺たちはいつも何をしてる?」
23: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:52:25.87 ID:9elYANWEo
キョン「お前がもうひとりいたと言い出したときには一笑に付したがな、今はあながち間違いじゃないと思ってるよ」
ハルヒ「どういうことよ?」
キョン「みんなが共有しているはずの記憶が所々違ってるんだ。不自然なほどにな」
24: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:53:31.63 ID:9elYANWEo
キョン「どうしてそう嬉しそうに悪いほうに解釈するんだ……」
ハルヒ「いい度胸ね! 特別に褒めてやりたいからさっさと謎を解明して、そいつを捕まえてらっしゃい」
キョン「お前も手を貸してくれよ」
25: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:55:12.36 ID:9elYANWEo
古泉「確認が取れました」
キョン「結果はどうだったんだ?」
古泉「僕の推測通りですよ。第三者の存在は未確定ですが、未来人のみで指令の変更はありえないと」
26: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:56:22.35 ID:9elYANWEo
古泉「ええ、いつもあなたが大げさに本を閉じる音を合図にして団活は終了でしたから」
キョン「俺はそれを朝比奈さんだと思っていたんだがな……。ハルヒは遠まわしにだが第三者の存在を匂わせた」
「あいつの感覚は信用できるんだろ?」
27: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:58:18.12 ID:9elYANWEo
キョン「今俺たちが頭を悩ませてることが本当なら、人がひとり消えた上に記憶まで改竄されてるんだぞ」
「俺みたいな凡人が一朝一夕で解決できることとは到底思えないぞ」
古泉「……そうですね。やはり一番現実的な方法としては、涼宮さんに思い出してもらうことがいいと思います」
28: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 20:59:40.01 ID:9elYANWEo
キョン「まずは情報の整理だ。キーワードになりそうなのは『本』と『眼鏡』、そして『雪』だ」
古泉「まず、全員の記憶のズレがある本から攻めるのがいいでしょう」
キョン「同感だ。朝比奈さん視点だと本を読んでいたのは古泉ですよね?」
29: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 21:01:10.69 ID:9elYANWEo
キョン「……俺も最近読んだ本などない。自慢じゃないがのっぺりとした文字を見つめるのは苦手だ」
「ではここで問題だ。各々の記憶に沿って思い出して欲しいんだが……」
「読書を日課にしていた団員が読んでいた本はなんだろうか?」
30: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 21:02:28.72 ID:9elYANWEo
古泉「あなたの記憶の中の読書家の朝比奈さんはメイド姿ですか?」
キョン「いや、北高の制服だな」
古泉「それでは朝比奈さんにお伺いします。部室でメイド服を着ていなかった記憶はありますか?」
31: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 21:04:11.23 ID:9elYANWEo
古泉「事はそう簡単ではないんですよ。恐らく団員Xは宇宙人や異世界人にカテゴライズされるはずです」
「団員Xを復活させるために涼宮さんの能力を借りるのは問題ありません。我々にはどうにもできませんから」
「しかし、涼宮さんは団員Xを宇宙人とは認識していません。SOS団の一員として、一般的な人として認識しているはずです」
32: ◆DefgSpEO2U[saga]
2014/05/24(土) 21:05:19.37 ID:9elYANWEo
キョン「おい、お前の中のハルヒは随分冷たいんだな」
古泉「他意はありませんので、そう恐い顔をしないでください。僕はしっかり作戦を立てるべきだと言いたいんです」
「文字通り団員Xの命が我々の手腕にかかっているわけですから、状況を楽観視することだけは禁物です」
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