過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:42:07.90 ID:9FBrt30T0
たちまち、歩道橋の上にいたすべての人が、
その凄惨な現場を目の当たりにして、パニックに陥った。
駆け出す人、しゃがみ込む人、雄叫びを上げる人…。
血塗れの世界の姿を見て絶叫する七海、うずくまり震え続ける光。
何もできずにただ見ているだけだった誠は、まだ、何が起きたのか理解できなかった。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:43:40.76 ID:9FBrt30T0
世界と言葉、二人の少女が、一人の少年…伊藤誠を取り合った結果だった。
けじめなく続いた三人の関係が迎えた、来るべき展開だったのかもしれない。
誰か一人を罰するわけではなく…三人が平等に受けるべき罰を受けた、
そうとらえることも、できるかもしれない。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:44:54.81 ID:9FBrt30T0
事件直後、幸か不幸か、付近を通っていた救急車により、
二人は出血状態ではあるものの、致死寸前の状態で保護された。
いち早く気丈に戻った七海が、二人の血液型を救急隊に説明したことにより、
止血処理後、血清がすぐに打たれた。
レザーソーによる創傷は…頸動脈に至るほど深く、
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:46:11.20 ID:9FBrt30T0
緊急医療室への搬送後、病院から連絡を受けた世界、言葉、二人の家族が駆けつけた。
世界の母・踊子も、言葉の母・真奈美も、仕事仲間であるだけに、
お互いの娘に起こった悲惨な顛末にただただ驚き、悲しむあまりだった。
「ねえ、いったい何でこんなことになったの?」
「お姉ちゃん…お姉ちゃん死んじゃうよ!」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:47:55.85 ID:9FBrt30T0
「あなたはその場にいたんでしょ? どうして何も言わないの!」
すさまじい表情でにらみつけるが、その目からは涙が止まらない。
誠はなおも何も言えず、真奈美の怒りをさらにかき立てたが、
その場にいた看護士たちがその様子に気づき、誠は真奈美から放された。
「やめて! あの子は全部知ってるのよ! 私たちに話すべきだわ!」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:48:51.43 ID:9FBrt30T0
病院にいた誠は、まもなく、今度は警察に呼ばれ、
殺人未遂事件の現場に居合わせた者の中でも重要人物であるとして、
事情聴取を受けたが、ここでも無言を貫き、何も語らなかった。
休みを挟みながら、時に優しく、時に厳しく、
およそ2時間にわたり担当の警察官は粘ったが、
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:49:39.11 ID:9FBrt30T0
警察署から出た誠だが、戻るべきところは病院…のはずだった。
しかし、誠は、まるで何事もなかったかのように、家へと戻った。
今は思考停止して、ただ眠りたい…そう考えていたが、
病院や警察から既に連絡を受け、家で待っていた母親は、それを決して認めなかった。
「傷ついているのは、誰なのよ! 今すぐ、二人のいる病院に行きなさい!」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:50:57.39 ID:9FBrt30T0
しかし、誠は、二往復目の模手原坂下駅で、思わぬ人物と出会った。
「え…清浦…?」
駅にいたのは、パリにいるはずの、清浦刹那と、その母・舞の二人だった。
「伊藤…なんでこんなところにいるの」
「それは、むしろ俺のセリフだよ」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:52:06.85 ID:9FBrt30T0
「やめなさい! 誠君を蹴ったって、何にもならないのよ、刹那!」
「放してよ! 伊藤、約束したのに。世界を守るって…約束したのに!」
怒り、憎しみ、悲しみが混じった視線を、刹那は誠に向けた。
誠はうなだれ…何も返せなかった。
「お母さん、もう蹴らないから…放して」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/25(日) 22:53:38.84 ID:9FBrt30T0
病院の緊急医療室前では、西園寺踊子、桂真奈美の二人が誠を待ち続けていた。
ちなみに桂心は、泣き疲れて眠りについた後、父親とともに先に家に帰っていた。
娘が瀕死の重傷を負っている母親二人は、どちらも沈痛そうな表情を浮かべていたが、
舞は、「大丈夫だから、世界ちゃんも、言葉ちゃんも」と励まし続けた。
一方の刹那は、母親たちとは離れたところにあるロビーで、
以下略



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