過去ログ - 【とあるSS】壊れた窒素と、打ち砕く幻想【改】
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12:K[saga]
2014/05/27(火) 02:59:32.63 ID:miaor/mCo

 麦野は眉間にシワを寄せ、明らかに迷惑そうな表情を浮かべる。

フレンダ「結局、味、臭い、見た目からして人間が飲んでいい代物じゃないって訳よ」

 フレンダも同調して、滝壺の物体Xを批判する。
 しかし、それがいけなかった。
 フレンダは、超えてはいけないラインを超えてしまった。
 絹旗と麦野は「あー……」と、哀れみの視線をフレンダに送ったが、彼女はそれに気付いてはいない。

滝壺「……そんなフレンダは応援できない」

フレンダ「ぎゃー!? 私の鯖がー!?」

フレンダの言葉が気に触ったのか、滝壺は自身が持つヘドロ状の液体をフレンダの開けた鯖缶の中へと流し込んだ。
 ヘドロが流し込まれた事によって、鯖は底へと沈み、ついには姿を消した。
 そんなフレンダの悲惨な結末を目の当たりにして、麦野は自分の食す鮭弁を、数センチ程避難させた。

フレンダ「何するって訳よ!?」

滝壺「今の言葉は流石に聞き流せなかった」

 机に足をかけようかという勢いで、フレンダは立ち上がる。
 店内の店員や客が何事かと振り返り、フレンダ及びその周囲の三人に視線を向けた。

麦野「ちっ……おい、フレンダ。目立ち過ぎんだよ。とっとと座りな」

フレンダ「うっ……ごめんって訳よ」

 麦野の刺のある言葉と冷めた瞳が向ける視線に、フレンダは渋々自分の席に腰を下ろした。
 そして、異様な液体で満たされた缶詰に箸を突っ込み、鯖を救出しようと弄る。




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