過去ログ - 実験動物は生を望む夢を見るか? とあるミサカの追憶夢想
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/27(火) 22:12:57.35 ID:7gESCjNj0


――最近、よく夢を見るのです。

――夢、ですか? 
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:14:26.65 ID:7gESCjNj0


19090号「――ハッ!」

「……調整は終わりよ、また明日、同じ時間にここに来て」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:16:39.58 ID:7gESCjNj0

――絶対能力進化【レベル6シフト】計画。

学園都市の第一位である一方通行を、『最強』から『無敵』の能力者へと『進化』させる神に挑む実験。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:17:48.13 ID:7gESCjNj0

ミサカたちは、ただの動き、喋る人形なのです。
 
そして『彼』もまたそのことを理解しているからこそ、息をするようにミサカをただの肉に変えること出来るのでしょう。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:18:55.42 ID:7gESCjNj0

地獄、と形容するのはミサカだけなのでしょうか。

何故、他の個体はアレを平然と受け取ることが出来るのでしょうか。
 
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:20:02.72 ID:7gESCjNj0

痛みを味わうこと。

勝てない相手と戦うこと。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:21:05.66 ID:7gESCjNj0


分かっています。ミサカは殺される為に作られた実験動物であり、道具です。生物ですらないのかもしれません。

その言葉は決して口に出せるものでは無く、そして許されることでもない。死ぬことは必然であり、そこに恐怖を感じるミサカがおかしいのでしょう。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:23:13.26 ID:7gESCjNj0

――吐き気を催します。身体が震えます。心臓が激しい鼓動を止めてくれません。

初めて味わう死。二度目、三度目、幾千と……繰り返すのは血に赤く染まる暗い視界。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:24:05.27 ID:7gESCjNj0

何故ミサカはこのような感情を宿してしまったのか。それを知るまでには僅かな時間が掛かりましたが――しかしミサカにとって、これほど不幸なことは無かったでしょう。

死を恐怖する事実を、誰にも知られてはなりませんでした。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:25:31.01 ID:7gESCjNj0

死を恐れ――しかし決して抗えない『実験』の日々。

一人、また一人と、ミサカは肉の塊となっていく。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/27(火) 22:26:49.50 ID:7gESCjNj0

一日の中で数回ある、死したミサカの遺体処理。もう二度と光を宿さない彼女たちの瞳を見た時、ああ、自分も近いうちにこうなるのだと理解した時は、その昏い瞳を写したかのような、深い奈落の底に突き落とされた気分でした。

死を経験するたびに、そして動かなくなった姉たちを処理しているうちに、ミサカの中では『恐怖』と言う感情を母体に、ふつふつと様々な感情が浮かび上がってきます。

以下略



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