過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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512:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/12/04(木) 17:32:57.12 ID:XYU0qp7F0

私は、タオルケットの真実を探ろうと、目をしっかりと開くと、

目の前には八幡の顔が迫って来ていた。

閉じかけていた八幡の目が、私の目とあい、大きく見開いていく。

けれど、八幡の反応はそれだけで、驚いたのは私だけであった。



八幡「おはよう」



八幡は、さも当然という顔をして、目覚めの挨拶をしてくる。

私に勝手にキスをしようとした事を悪びれる様子もなく、いつもの心を落ち着かす声。

私も勝手にキスをしたけれど、少しは慌ててくれてもいいじゃない。



雪乃「おはようのキスはしてくれないのかしら?」



八幡は、もうキスをしようとはしていなかった。

息遣いさえ聞こえる位置まで接近していた顔は、すでに十分距離をとっている。



八幡「あぁ、それな。タイミングっていうか、なんというか・・・・・・。

   一度タイミングを逃してしまうと、気まずいんだよ」

雪乃「そうかしら? 私がしてもいいって言っているのだから、

   気まずいはずなんてないわ」

八幡「どういう理論だよ。俺の気持ちの問題だぞ」



私が不満げな表情を浮かべても、八幡はキスをするつもりはないようだ。

もう少し女心というか、私の気持ちを理解してほしいわね。

この際女心はいいから、雪乃心だけはマスターさせるべきね。

そう小さく盛大な決心を秘めると、今回のキスはなくなく諦めることにした。



八幡「もう5時だな。どうする? 時間が時間だし、外に何か食べに行くか?

   昼も食べていないし、お腹すいてるんだよな」

雪乃「そうね。誰かさんが居眠りしているからいけないんだわ。

   レポートが大変だったのは、よく知っているから、約束の時間に遅れた事は

   いいとしましょう。でも、寝てしまうのはよろしくないわね」

八幡「雪乃も一緒に寝てたじゃないか?

   起こしてくれてもよかったんだぞ」

雪乃「だって、八幡が気持ちよさそうに寝ているからわるいのよ。

   だから、私も睡魔に襲われて・・・・・・。

   このタオルケットは八幡が?」

八幡「あぁ、手に届く範囲に置いてあったからな」

雪乃「そう・・・、ありがとう」




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