過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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554:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/12/25(木) 17:32:57.98 ID:raeklLg30

陽乃さんの政略結婚はなくなったが、それでも雪ノ下家をしょっていかなければ

ならないことには違いはない。

自由に結婚できるようになった分、陽乃さんの責任は増したともいえる。

勝手に結婚するのだから、政略結婚に劣らないくらいの成果をあげなくてはならないだろう。

つまり、言葉通りの自由なんて存在しない。

自由であるからこそ責任が生じ、責任を果たすからこそ自由を得られる。

一見矛盾しているように聞こえるが、そもそも自由なんてものは根源的には存在しないの

だからしょうがないと思える。

たとえば、空を自由に飛ぶ鳥であっても、自由に空を飛ぶ事は出来ない。

重力の影響は受けるし、体力がなくなれば羽ばたく事も出来ない。

しかも、空を飛んでいるときは外敵に身を晒すわけなのだから、危険も伴ってしまう。

だったら、自由とは何かという哲学的な思考に突入しそうだが、

そこまで俺は暇人でもないし、哲学が好きなわけでもない。

ただ、なんとなく「自由」という言葉は「権利」という言葉の方があっている気がするのは

俺が捻くれているからだろうか。



陽乃「私は、十分雪乃ちゃんに助けられているわ。だから、責任を感じる必要なんて

   なにもないのに。それに、これからは比企谷君も助けてくれるんでしょ?」

八幡「自分ができることならやりますよ」

陽乃「だそうよ。ね、だから、雪乃ちゃんは今まで通りでいいの」

雪乃「でも、あのただでかいだけの家で、一人でずっと食事をしてきたのでしょ。

   それに、姉さんが料理が好きなのも知っていたわ。

   でも、私はそれを知らないふりをしていた。食べてくれる相手もいないのに

   ずっと一人で作り続ける孤独を見ないふりをしていた」



そっか。

陽乃さんが誰かの為に食事を作った事がないって言っていた意味がこれで理解できた。

料理をするようになって、最初に食べてもらう相手といったら、

一緒に生活している親か兄弟が最初の相手になるだろう。

だけど、もともと家政婦が雪ノ下家にはいるわけだから、陽乃さんが料理をする必要はない。

それでも陽乃さんが料理をしたとしても、食べてくれる相手が仕事で家に帰ってこない

のならば、誰かの為に料理をすることなどないはずだ。

また、雪乃も実家を出てしまって、家にはいない。

ましてや、得られないのならば、

最初から手に入れる事を諦めてしまうことに慣れてしまった陽乃さんだ。

無駄な期待などしないで、最初から誰かの為に料理をすることを諦めていても

おかしくはないと思えた。

この位置からでは陽乃さんの後姿しか見えない。

苦笑いでもしているのだろうか。それとも、優しく微笑んでいるのかもしれない。




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