過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
1- 20
559:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2014/12/25(木) 17:35:58.59 ID:raeklLg30

俺は、二人に連行されていた為に気がつかないでいたが、俺達は既に大学の敷地内に

入っていた。だから、周りを見渡すと、俺達に近づいてはこないが、

遠くから俺達の様子を伺う目が数多く存在していた。



雪乃「あっ」



雪乃は小さく吐息をもらすと、自分が置かれている現状を把握して

首を小さく縮こませる。

頬はすでに赤く染め上げてはいるが、俺の腕を放さないところをみると、

雪乃の負けず嫌いの性格がよく反映されていた。



陽乃「雪乃ちゃんは戦意喪失みたいだし、比企谷君もこれ以上の惨劇は困るでしょ?」

八幡「俺としては、こうなるのがわかっているのだから、初めから遠慮してくださると

   大変助かるんですけどね」

陽乃「それは無理よ。だって、これが姉妹のコミュニケーションだもの」



俺は、その異常な姉妹関係に深い深いため息をつくしかなかった。

その深すぎるため息さえも、陽乃さんを満足させる一動作にすぎないようだが。



陽乃「それはそうと、比企谷君は、午後からうちの父の所に行くんでしょ?」

八幡「あ、はい」



落差がある会話に俺は陽乃さんについていけなくなりそうになる。

今まで散々核戦争さながらの話をしていたのに、今度は真面目な話なのだから。

それでも、陽乃さんにとっては、どちらも同列の内容なのかもしれない。



陽乃「総武家の正式契約の話し合いに同席したいだなんて、変わってるわね」

八幡「俺が関わった話ですから、ちゃんと結末まで見ておきたいんだすよ」

陽乃「そうはいっても、すでに細かい所まで話は詰めてあるから、

   今日は最終確認みたいなものらしいわよ」

八幡「それは俺も伺ってますよ。でも、見ておきたいんです」

陽乃「そう? だったら、しっかり見ておきなさいね。

   父もあなたの事を期待しているみたいだし」

八幡「あまり期待されても困るんですけどね」

陽乃「期待されないよりはいいじゃない」

雪乃「そうよ。あなたは自分がしてきたことを誇りに思うべきよ」

八幡「そうは言ってもなぁ」



なにせ、今回の契約は俺が口を出したせいで動きだしたかのように見えても、

裏では、初めから雪乃の父が手を貸してくれているふしがあった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1496.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice