過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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666:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/02/12(木) 17:32:13.87 ID:0xDrLxJ20

雪乃「はぁ・・・・・・」



今度こそ雪乃はため息を打ち消すことができなかった。

雪乃は、あきれ顔で俺達を見渡すと、そっと瞳を閉じる。

そして、数秒後にその瞼を開けた時には、陽乃さんにも劣らない意地が悪い瞳をしていた。



雪乃「私だけいいこぶってもしょうがないわね。

   今日は、二人の会話に乗ってあげるわ」

八幡「べつに、俺達は特殊な会話をしていたわけじゃないぞ」

雪乃「そう感じているのは、あなた方二人だけよ。一般人には、十分特殊で、

   十分すぎるほど異常だったわ」

八幡「だったら、一般人の感覚がおかしいんじゃないか?

   TVのグルメリポーターの言う事は信じるなって、小さい時に親から教わるだろ?」

雪乃「そのようなことは教わらないわ」

八幡「うそ?!」

雪乃「嘘じゃないわ」



あれぇ? 俺は、小さい時に親父から何度も言われてたんだけどなぁ。

グルメ番組見ていたら、必ずといっていいほど言ってたし。

どの辺が美味しくない根拠とか、夫婦そろって言い争ってたりしていたのが

小さい時からの家族の団らんだったんだけどな。

けっして美味しいとは思わないくせに、なんであの夫婦はよくグルメ番組なんて

みていたんだろう? ちょっと不思議だ。



八幡「知らない人から声をかけられたら逃げろとかは言われただろ?」

雪乃「ええ、言われたわ」

八幡「街で行列を見たら、笑いながら指をさしてスルーしろ。

   けっしてならんじゃいけないは?」

雪乃「言われた事はないわ」

八幡「グルメ番組に出てくるお店は、TV局にコネがある店しか出ないから、

   けっして美味しい店は出てこないは?」

雪乃「ないわ。・・・・・・でも、よく姉さんが言ってた気がするわね」

陽乃「ええ、言ってたと思うわ」

八幡「じゃあ、そうだなぁ・・・・・・」

雪乃「もういいわ。あなたの性格形成の一端がよくわかったから」

陽乃「面白いご両親だったのね」

八幡「そうかな? くそ親父だったと思うぞ」

陽乃「用心深くなったのは、両親のおかげよ。

   だから、偽物ではなく、本物を手に入れられたのではないかしら、ね、雪乃、ちゃん」




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