過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/04/02(木) 17:33:53.99 ID:RpzwNEHw0
つまり、外での食事ができないという事なのだろう。
どうやらドリンクは大丈夫みたいだが、どの程度の食事までが無理かはわからない。
由比ヶ浜が言っていた昴が昼食時には消えるというのも関係あるのだろう。
今手にしている情報からでも結果だけはわかる。
では、どうして食事ができないか。原因だけはわからない。
だから俺は、平凡すぎる問いしかできなかった。
夕「そうね・・・・・・。基本的には、外食は無理です。条件次第では改善している点も
あるのだけど、それでも普通に外食をするのは無理かな」
雪乃「理由を聞いてもよろしいでしょうか?」
雪乃も問わずにはいられなかった。けれど、好奇心からではない事は
その意思が強い瞳から感じ取ることができた。
ようは雪乃も昴と正面から向き合うってことなのだろう。
夕「ええ。これから話しますけど、昴が高校3年生になる春休みの時まで遡ることになります。
それでもいいかしら?」
雪乃「中途半端な情報よりは、しっかりと聞きてから・・・・・・、
どうお力になれるか考えさせて下さい」
夕「それで構いませんよ」
夕さんは俺達の顔をもう一度確かめたから小さな笑顔で返事をした。
先ほどまでの柔らかい印象は損なわれてはいないが、強い決意が宿っており、
日だまりのような温もりが満ち溢れている。
しっかりと冷房が効いているはずなのに、窓から降り注ぐ真夏の陽光が
ちりっちりっと皮膚を焼き、ひんやりとした汗が背中を這う。
決意なんてものは聞いてみなければわからないって返すしかないのが実情だ。
しかし、親しい人間が痛みを隠して笑ったり、平気なふりをしているのを
見ないふりができるほど精神は腐ってはいないし、鈍感ではない。
俺は一度瞼を閉じて、すぐに瞼を開ける。別にこれで頭がリセット出来るわけではないが、
リセットしたと思う事くらいは効果はあるはずだ。
さて、雪乃も俺と同じように理由がわからないことに焦点を当てていたらしい。
ただ、その原因を聞いたとして、どう判断するか、どう接すればいいのか。
実際俺達にできることなんて限られている。
雪乃だって、力になれるのか考えさせてほしいと慎重な姿勢だ。
実際聞いてみなければわからない。
こういうシリアスなときほど言葉のニュアンスを選びとるのは大変だ。
期待だけさせておいて、話を聞いたら突き放すだなんて、雪乃にはできやしない。
夕「私たちの実家は東京なのですが、昴も高校を卒業するまでは実家で暮らしていました。
私は既に実家を離れ、千葉で暮らしていたので当時の事は話を聞いただけなのですが、
今思うと、あの時実家に戻っていればと後悔せずにはいられません」
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