過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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845:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/07(木) 17:31:41.67 ID:K1/j9s740
昴「比企谷・・・」


これは俺自身への宣戦布告みたいなものだ。

どうしても弱っている人間に対しては、人は上から目線になってしまう。

使わなくてもいい気づかいをして、かえって相手を傷つけてしまう。

だから俺は今まで通り昴と接する事に決めた。

どこまでできるかなんてわからない。でも、実際言葉にして本人に伝えてしまうと、

なんだか本当にできてしまいそうな気がしたのは気のせいかもしれないが。


八幡「食事を一緒にするだけだ。あんま気追わないで、たとえ箸が進まなくても

   その場の雰囲気だけでも楽しんでればいいんじゃないか? 

   そうすれば夕さんの説明でもあったようにそこが昴の安心できる場所へと

   変化していくかもしれないだろ。もちろん保証なんてできないけどな。

   ・・・・・・まあ、昴の大変さなんて俺が経験してないからわかるわけないけど、

   それでもできることがあるんなら協力するし、

   それに、できることからしか始める事は出来ない」

昴「そうだね」


俺が言うのもなんだが、ここで話が終わっていれば感動のシーンだったのだろう。

友情ものの映画のオファーがきちゃいそうな雰囲気も作ってしまったし、

俺自身も少しはりきってしまった感もあった。

しかし、どうにか頭の再起動を完了できた雪乃の一言が、

俺を巻き込んで事態を一変させてしまった。


雪乃「八幡と食事をする効能についてはわかりました。

   お二人が気になさっている昴君の体調面も、由比ヶ浜さんもうちの姉も

   人に言いふらす事もないでしょうし、サポートも進んでしてくれるはずです。

   でも、さきほど仰っていた二つの問題のうちの二つ目の問題とは

   どのような問題なのでしょうか?」


雪乃の問いかけに夕さんは顔を青くして固まり、

昴はそんな姉を見て、なにか残念そうな視線を送っていた。


雪乃「いいにくいことでしたら、無理にいわなくてもかまいません。

   しかし、言なわないでいることで食事に支障をきたすのならば、

   ヒントくらいはいただけないと対処のしようがありませんが」


雪乃の気遣いを聞いても、やはり夕さんの瞳は揺らいだままであった。

もともと年より若く見えるのに、今はさらに若いというか幼くさえ感じられる。

そこまで動揺している姉を見ては当然のごとく昴はサポートする奴なのだが、

今回ばかりはなかなかフォローする間合いを取れないでいた。


八幡「いや・・・、俺達が覚えておく必要があるのは昴のことぐらいだろうし、

   後の事は多分問題ないと思いうぞ。一緒に食事をしてみないと気がつかない

   ような事はたくさんあるけど、今気にしていることだって、後になってみれば

   気にする必要がないことかもしれない。だから、もし実際食事をしても問題に

   なっていると感じたのでしたら、その時話せばいいんじゃないか」


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