過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/05/07(木) 17:33:56.44 ID:K1/j9s740
俺は凍りついた雰囲気にさらなる災厄が降り注がないようにと、恐る恐る提案してみる。
すると、さすが昴といったところか。
俺の意図にいち早く気付き、この場を丸めようと参戦してくれた。
昴「僕はもともと料理が全くできないし、姉さんも大学の事だけでも大変なのに
僕の事もあるわけだから、ここは甘えさせてもらってはどうかな?」
八幡「甘えるといっても、そんな大層な事はしてないですから」
雪乃はといえば、自分の発言が発端となった事もあり、
未だに困惑を身にまとったままでいるが、事の推移を見守ろうと沈黙を保ってくれていた。
ここで雪乃が今ある状況も理解しないままなにかしら発言でもしたら、
俺と昴の苦労は一瞬にして泡ときす。
しかし、交友関係を活発に広げようとはしない雪乃であっても、
自分がおかれている状態を読みとる能力が乏しいわけではなく、
不必要に人間関係に波風を起こさない術くらいは学んできているようであった。
まあ、学んではいるけど、気にくわない相手に対しては好戦的ではあるが。
それが雪乃らしいといえばらしすぎるわけで、その辺を無理に隠す必要もないとは思う。
とりあえず、この場は俺に任せるといった視線を雪乃から受け取った俺は、
目の前で未だぬ動けないでいる夕さんに意識を集中させた。
昴「姉さん?」
いくら昴のサポートがあっても、弁当に関しては夕さんの言葉がなければ話は進まない。
昴が夕さんの意識を揺り動かそうと声をかけると、聞き慣れた声に反応した夕さんは
唇と軽く噛むと、俺達向かっていきなり頭を下げてきた。
夕「ごめんなさい。私も料理が全くできません」
俺と昴はどうしようかと目を交わすも、夕さんを見守るしか手が残されてはいなかった。
一方雪乃はやっと今置かれている事態を全て理解したようだ。
夕「比企谷君はわかっていたみたいだけど、昴から聞いたのかな?」
顔をあげて俺を見つめる夕さんは、頬を上気させて潤んだ瞳で俺に問いかけてきた。
これはやばい。女の色気がぷんぷん撒き散らすタイプではないが、
自然と男を引き寄せる魅力が俺を惑わそうとする。
俺の中の夕さんのイメージは、英語の講義に一生懸命取り組んでいる真面目な講師で
ほぼ固まっていた分、このギャップはすさまじすぎる。
いくら雪乃が隣にいたとしても、魅力的な女性の魅力を否定する事は出来ない。
いや、どことなく雪乃と雰囲気が似ているせいもあるのだろうか。
年も違うし、性格は全く違う。見た目は若く見えるせいもあって年齢を感じさせないが、
俺が初めて弥生准教授と会った時に抱いた生真面目さと言うか清潔感?
几帳面さというか芯が通った力強い美しさが雪乃とダブらせる。
なんて夕さんに見惚れていると、隣の本物の雪乃が訝しげに俺の顔を覗き込んできて、
はっと息を飲んでしまった。
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