過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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876:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/21(木) 17:35:57.25 ID:bamkGDGV0

橘「わかってるさ」

陽乃「どうかしらね? でも、ようやくこの大学に腰を据えたと思っていたら、

   夏季休暇はずっとスタンフォードに戻るらしいじゃない」

橘「戻るといっても他の所にも用事があって、全米を転々とする予定だけどね」

陽乃「もっと酷いじゃない」

橘「ここにくるまでにお世話になっていたところで情報交換というかね。情報だけは

   どこにいても手に入るけど、その場の空気だけは手に入れられないのが難点だね」

陽乃「ちょんと戻ってきなさいよ。あなたの講義を楽しみにしている生徒がここにも

   いることを忘れないで頂戴ね」

橘「わかってるさ。そのために千葉に戻ってきたのだから」


 戻ってきた? ということは、この大学の出身者なのだろうか? それならば俺も留学を

しなければならないし、意見を聞きたいところだな。


八幡「あの、ちょっといいですか?」

橘「あ、なんだい? 比企谷君」

八幡「あのですね、橘教授はこの大学の出身者なのでしょうか?」

橘「一応この大学出身者ってことになるのかな? どうかな?」

陽乃「出身じゃなくて在籍ってところね」

八幡「へ?」

陽乃「だから、仁ったら大学1年の夏休みに明けに大学やめちゃったのよ。

  だから在籍の方があってるでしょ」

八幡「たしかに・・・。でも、なぜやめたんですか?」

橘「父の交友関係のおかげで、スタンフォードにいるサーストン教授とは面識があってね。

  それで色々と大学に入る以前からやり取りをしていたんだ。それでこの大学の経済学部に

  入って初めての夏季長期休暇を利用して向こうに行ってみたんだよ」

八幡「それでそのまま向こうに?」

橘「そう簡単にはいかないよ。一端戻って来て大学受験のやり直しさ。留学なんて考えて

  なかったらすぐに留学できる準備なんてできていないしね。だけど、両親は賛成して

  くれたから、留学することが決まればそこからはあっという間だったかな」

八幡「それでそのままずっとスタンフォードで研究を?」

橘「いや。スタンフォードの大学はとっとと卒業して、大学院までいったけど、そのあと

  ハーバードにも行ったよ。でも結局はスタンフォードに戻って来て研究職についたけどね。

  まあ、研究ばかりじゃなくて実践の方にも興味があって、色々と出て回ってたけど」

八幡「なら、なんで千葉に戻ってきたんです? 経済を研究するならアメリカが本場だと

   思いますけど」

橘「そうだね。でも、研究するだけなら日本でもできるから、僕はもういいかなって思ったんだ」

陽乃「よく言うわよ。早く夏季休暇が来ないかなって、

   スタンフォードに行くの楽しみにしていたじゃない」

橘「こらっ。僕がせったくかっこつけていたのにさ」


 というわりには、まったく陽乃さんの横槍を気にしていないじゃないですか。それよか

陽乃さんのつっこみを楽しんでさえいませんか? まあ、そのくらいの広い心がないと

陽乃さんと仲良くなんてできないってことかもしれないけど。


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