過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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884:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/05/28(木) 17:30:41.35 ID:3eiwQNEj0

 目の前の二人、ユニゾンしないっ。そりゃあ俺だって由比ヶ浜に抜かれたらへこむに

きまってるだろ。でも、俺はいっつも化け物みたいな彼女らと付き合ってるんで、

そういうのには耐性ができてるんですよ。


雪乃「そう……。でも、今の八幡はたとえ由比ヶ浜さんが全力で追いかけてきても、

  それ以上の速さで突き進んでいくのでしょ?」


 どこか挑戦的な瞳に俺はたじろいでしまう。けれど、その瞳の奥には俺を信じている雪乃が

いつもいる。だから俺はその雪乃に対して深く頷いた。 






 今日は珍しく?陽乃さんの方が忙しくもあったようで、恒例となってしまった雪ノ下邸での

夕食も食事が終われば早々に自宅マンションへと引き上げていた。俺も忘れてしまう事が

あるのだが、陽乃さんはこれでも大学院生である。

 俺が高校生のときだって、本当に大学行ってるの?って疑問に思うくらいに俺達の前に

現れては面倒事を笑顔で放り込んできたわけで、ある時期などいつも正門で見張っているので

はないかと疑心暗鬼になったことさえあった。

 とりあえず今日は大学院の課題で忙しいと言われたので、ようやく陽乃さんも大学院生を

真面目にやっていると確認する事が出来たと、余計なお世話すぎる感想を俺は抱いていた。


雪乃「ねえ八幡。珍しいわね。自分からキッチンに立とうだなんて」


 ネコの足跡がトレードマークの白地のエプロンを身にまとい、一見するまでもなく

見目麗しい姿とは裏腹に、雪乃は笑顔で毒を振りまいてくる。しかも心外すぎるレッテルを

貼り付けてくるとは恐れ入る。ただ、雪乃がそういいたいのもわからなくもない。

今日の弁当だって、面倒だと不平を早朝からぶちまけながら弁当を作っていたわけで、

雪乃が訝しげな視線でキッチンに立つ俺を見つめていても不思議ではなかった。


八幡「そうか? けっこう雪乃のヘルプで台所に立っていたから、

   俺としてはそんな感覚はないんだけどな」

雪乃「たしかにそうかもしれないわね。でも、私がキッチンを占領してしまっているから

  八幡が自分から料理をしたいとは言えなくなってしまった可能性も否定できないのよね。

  そう考えると、いつも八幡に手伝ってもらうだけというのも考えものね」

 すかさずジャブを入れてくるあたりはさすがっす。

八幡「そういうなって。俺はヘルプだとしても雪乃と一緒に料理作るの楽しんでるぞ」


 雪乃が攻撃してくるのがわかっていた俺は、さらに言葉を返す。ただし、俺の言葉の矢は

途中で失速してしまう。なぜらな雪乃には俺が持ちえない極寒の瞳があるわけで、

俺のへなちょこじ編劇など一睨みで撃墜させてしまう。

 でぇも、ただでは負けない俺としては、雪乃でさえ持っていない武器があるわけで。


八幡「それに、俺が雪乃の手料理を食べたいんだから、ちょっとくらいの我儘は聞き入れて

  くれてもいいだろ? それとも俺に食べさせる手料理なんてないとか?」


 さっそうと撤退戦を開始させる。即座の撤退ばかりは常勝雪乃も持っていないカードだろう。




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