過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/06/25(木) 17:29:25.47 ID:xOf/fSbn0
その笑顔のプレッシャーに俺は存在しているかさえ疑わしい問題点を再検討せざるを
得なくなる。陽乃さんへの警戒は、警戒してもなおもたりない警戒心が必要だ。ルールの
穴を突いてくるのが陽乃さんであり、ルールにのっていないことなら堂々とやり遂げて
しまうのも陽乃さんだ。 だから、陽乃さんが考えるそぶりを続けるほどに、
なにか落とし穴があるんじゃないかって疑心暗鬼に陥ってしまう。
まあ、相手が陽乃さんなわけで、俺がいくら警戒しても現状をひっくり返してしまう
パワフルな人だ。最上級の警戒態勢であっても意味などはないだろう。
でも、思考を放棄することと、現状を把握する事は別であり……。
陽乃「比企谷君?」
八幡「はい?」
俺のどのくらい考え込んでいたのだろうか?
陽乃さんは極上の笑みを浮かべ、なにやら満足したっていう顔をしていた。その笑みさえ
も疑惑の始まりではあるが、もう俺にはさらなるリソースを割り振る余裕などなく……。
陽乃「目の前に相手がいるんだから、よそ見をしちゃ駄目よ」
八幡「すみません」
陽乃「よろしい。素直に謝る事が出来るのはいいことよ。……で、さっきの要求だけど、
私とデートしてくれたらいいわ」
八幡「俺と二人でデートですか?」
陽乃「ええ、そうよ」
八幡「……デートですか」
陽乃「だめ、かな? ほら、雪乃ちゃんは携帯ショップで時間かかるし、
その間だけなら問題ないでしょ?」
八幡「別にデートくらいならいつでもいいですよ」
陽乃「ほんとに?」
この幼い笑顔を見てしまっては、陽乃さんの演技がアカデミー級であろうと、
普通の人にとっては極上の笑みであっても、俺には作りものであるとわかってしまう。
無防備に擦り寄ってくるはにかみに、俺は今度こそ手を伸ばそうとしてしまう。
だから俺は、意識を保つためにちょっとだけぶっきらぼうに言葉で濁すことしかできなかった。
八幡「前にもいいましたけど、こんな回りくどい事をしなくても、
普通に言ってくれれば付き合いますよ」
陽乃「でもそれって雪乃ちゃんも一緒でしょう?」
だからやめてくださいよっ。反則ですって、そのちょっと拗ねたようで甘えてくる
表情はっ。 もうね、もともと女に耐性がないんだから、俺の苦労もわかってください。
八幡「いつも二人きりってわけにはいきませんけど、たまになら雪乃も許してくれるそうですよ」
陽乃「えっ、ほんとうに?」
八幡「雪乃も、陽乃さんならそういう要求をしてくるだろうって言ってましたしね。
だから、想定内の要求なので何も問題はありません」
俺の提示に陽乃さんの表情は一瞬沈む。しかし、俺の懸念も俺が気に病む間もなく
消え去り、新たに魅せる陽乃さんのその表情にたじろぐしかなかった。
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