過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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930:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/06/25(木) 17:31:31.09 ID:xOf/fSbn0

だけど、俺が羞恥に沈むのを見越してカウンターだなんて……。

 これから始まるデートという名の苦行が始まるっていうのに、

始まる前から暗雲が立ち込めまくりで、雷落ちまくってるだろ。


陽乃「ん? ちゃんといってほしぃなぁ」

八幡「ね、ぇさん」

陽乃「あれ? 何か言ったかな?」

八幡「……さんっ!」

陽乃「さん? 数字?」

八幡「陽乃、姉さん」

陽乃「なにかな弟君」

八幡「陽乃姉さん、この後どこに行くんでしょうか?」


 くそっ! 自分で仕掛けた罠なのに、なんで俺が罠にかかってるんだよ。

しかも、俺が仕掛けた罠の効果以上にダメージくらってるし。


陽乃「うん、そうねぇ。この前映画館で見た映画覚えている?」

八幡「ストーカー騒動のとき観た映画ですよね?」

陽乃「うん、それそれ。弟君は私の警護で全部は見られなかったのでしょ?」

八幡「ええ、はい」

陽乃「でも、面白かったからいつか見たいって言ってたわよね?」

八幡「そうですね。最初は適当に客席を見張りながら警護でもして時間を潰していようと

  思っていたんですけど、予想以上に映画にはまってしまいましたよ。Dクラスの連中

  も面白いって言ってましたし。なんかあいつら今度みんなで見に行く予定らしい

  ですよ。…………って、由比ヶ浜が言ってました」

陽乃「あら? 比企谷君は誘われなかったの?」

八幡「俺が行ってもあいつらが気を使うだけですよ。だったらあいつらだけで行くべきです」

陽乃「それもそうね。じゃあ、比企谷君は私と一緒に見ようか」

八幡「いいんですか? 陽乃さんは何度も見……」

陽乃「んっ、んん〜」


 くそっ。まだ覚えていやがるのか。この後悔しか残っていない条件って、

今日いっぱい有効で、とことん俺をいじり倒すんだろうな。


陽乃「はい、もう一度言いなおして」

八幡「陽乃姉さんは、何度も見てるんじゃないですか?」

陽乃「私は好きな映画だし、それに、弟君と一緒に……比企谷君? 弟? ん?」

八幡「どうしてんですか? べつに弟君でも比企谷でも陽乃さん、

  陽乃姉さんが呼びたいように呼んでください」

陽乃「いいの?」


 下から覗きこむその姿に、どっちが年下だよって身構える暇もなくたじろいでしまう。

これが演技なのか素なのかはわからないけど、

俺の鼓動を激しくするには絶妙な威力を秘めていた。


八幡「ええ、陽乃姉さんのお好きなようにどうぞ」


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