過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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931:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/06/25(木) 17:32:05.07 ID:xOf/fSbn0
陽乃「じゃあ、ねえ……」

あっ、なにか企んでる。理由はわからないけど、絶対ここで止めないと後悔するはずだ。

 しかし、俺の願いは虚しく、一度自由にしてしまった野生の獣などは

拘束できるはずもなく、当然俺に襲い掛かってきた。


陽乃「八幡」

八幡「あっ」

陽乃「八幡」

八幡「…………」

陽乃「やっぱりお姉さんが弟を呼ぶときって、名前を呼び捨てよね。八幡も小町ちゃんを

  呼ぶときは呼び捨てでしょ?」

八幡「そうですね」

陽乃「ねっ」

八幡「ええ、まあ…………」


 イエスっていっていいのか? 言ったあと、どんな仕打ちがくるんだ? 

考えれば考えるほど深みにはまっていくぞ。


陽乃「八幡がいいなぁ。ねえ、八幡いいでしょ? 八幡、八幡」

 だから実力行使はよしてくださいって。今まで手を握っていた誘惑について

は対応できますよ。でも、そこからさらに、その手を、大きくて、柔らかくて、

味わった事もないような魅惑の楽園……、ごほん。えっと、俺を駄目にしてしまう

大きな胸で包み込もうとするのはよしてくださいっ。

 俺の108ある防御壁が一瞬で蒸発しちゃいますからっ。

むしろ喜んで防御壁を撤去しちゃいますまらね。


八幡「わかりました。わかりましたから、……手を離してください」

陽乃「わかったわ」

八幡「…………」

陽乃「…………」

八幡「あの……?」

陽乃「なにかしら?」

八幡「手を離してくれるんでしたよね?」

陽乃「あぁそうだったわね」

八幡「だったら手を離してください」

陽乃「ん〜っと、やっぱただじゃやだなぁ」

八幡「さっき解放してくれるって言ったじゃないですか」

陽乃「でもでもぉ、なんだか愛おしくなっちゃってね。無条件に手放すのはねぇ。

  ほら、権利って一度手にすると手放したくなくなるっていうじゃない?」


 くそっ。どこから陽乃さんの策略にはまったんだ? ……考えるだけ無駄か。

たとえ目の前にいなくても陽乃さんの手のひらの上った感じがしてしまうのは、

俺が怖がっているだけじゃないんだろうなぁ。


八幡「わかりました。それ相応の対価を支払いますから解放してください」

陽乃「うんっ、そうこないとね。じゃぁあ……」


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