過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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939:黒猫 ◆7XSzFA40w.[saga]
2015/07/02(木) 17:30:41.03 ID:vFj3VvPa0

 って、おいっ。


陽乃「なにか不満でも?」

八幡「何もありません」


 俺は映画が終わるまで、膝の上に陽乃さんをのせたまま、嬉しい拷問を受け入れていた。

脚を絡めることのかわりが膝の上に座るですか。コメントは、なしということでお願いします……。



 映画の後は当然の流れとして陽乃さんによる食事がふるまわれる。

 キッチンに立つ陽乃さんの姿は、普段の雪ノ下陽乃の雰囲気はない。どこにでもいる女の子が

料理をし、鼻歌なんて歌っちゃったりしているのを目撃なんてしたときには、

これが素の陽乃さんなのではいかと思ってしまった。

 別に特別な事はしていない。いたって普通で、平凡そのものだ。その平均的すぎる姿は、

いつもの突き抜けた姿とは重ならなく、それがかえって陽乃さんである事を俺に印象付ける。


八幡「雪乃は携帯の交換終わったんでしょうかね? 平日でも夕方だといつも混んでいるし。

  でも、さすがに終わってるか? それとも修理することになるのか?」

陽乃「どうかしら? 気になるんだったらメールでもしたら? メールしておけば、機種交換

  終わり次第折り返しメールくれるでしょうし。ほんと雪乃ちゃんに過保護というか、心配症ね」

八幡「ほっといて下さい。過保護っていう意味でしたら陽乃さんのほうが

  過保護じゃないですか。むしろかまいすぎて弱体してしまっていますけどね」

陽乃「あら? 八幡も弱っているのかしら? だったら精力がつく料理をふんだんに用意しよう

  かしらね。いえ、この際夜眠れなくなるくらいの料理を作ってあげなくちゃいけないわ。

  これは料理人への挑戦ね。挑戦を受けたのならば受けなくてはならないのが雪ノ下陽乃だし」

八幡「すんません。この通り元気です。元気すぎますから普通のメニューにしてください」


 別にいいんだけど、いいんだけど。でも、雪乃があとで何を食べたか聞いたときに、

絶対陽乃さんと喧嘩になるだろ。さすがに実家まで乗りこむ事はしないだろうけど、

電話で……、いや、それよりも明日の朝がやばいか。

 朝から人が多い公道で俺を挟んでの目立ちすぎる姉妹喧嘩なんて御免こうむりたいものだ。


陽乃「まあ、もうほとんど作り終えてるから今さらメニュー変更なんてしたくないんだけどね」

八幡「あの?」

陽乃「なにかな?」

八幡「それって普通のメニューという意味でですよね。精力アップメニューではないですよね?」

陽乃「どうかしら? 実際目で確かめてみたらどう?」

八幡「……いや、すべてお任せします」

陽乃「そう? だったら私がテーブルに料理運び終える前に雪乃ちゃんにメールしちゃいなさい」

八幡「はい、そうさせていただきます」


 俺はソファーに座り直すと、陽乃さんに背を向けてメールを打ち始める。別に隠すような内容

でもないし、見られたって恥ずかしくもない事務的な内容である。

 ……まあ、以前俺が雪乃に送信した「あとで読み返したら即座に消去したくなるメール」を、

雪乃が俺に隠れて読みかえしているのを知った時の衝撃。

雪乃が読みかえす分には雪乃のデータだし、俺は土下座して消去してと頼む程度ですむ。



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