過去ログ - やはり雪ノ下雪乃にはかなわない第二部(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている )
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/07/23(木) 05:20:16.40 ID:G6XbfMQl0
ちょうど画面の中の登場人物が仲間のいたずらで裸同然の恰好のまま外に追い出されていた。
映画の世界を現実と結び付けるのは興が冷めるが、どうしてもマイナスの世界で裸って、
死にはしないけど凍傷とかならないのかって気になってしまう。きっと雪乃なら、目の前の場面
に意識を向け、その物語自体を楽しみなさいって憐れむんだ目を向けるんだろうけど。
陽乃「ねえ八幡」
八幡「はい?」
陽乃「体が冷えてしまうわね」
八幡「どうなんでしょうね? 映画の中の事ですし、リアルであっても人間すぐには凍ったりは
しないんじゃないですかね? よくわかりませんけど」
陽乃「ん? 映画?」
八幡「今の場面じゃなかったですか? もう少し前とか?」
陽乃「ううん。エアコンが効き過ぎかなって」
八幡「ああ、料理作っている時少し温度設定を下げていたんじゃなかったですか?」
陽乃「そうね。そのままだったわ」
八幡「俺温度設定戻してきますよ」
俺は絡みつく腕をやんわりほどきながら席を立とうとした。
しかし俺を拘束するその腕は、ほどける事はなかった。
陽乃「ううん。このままでいい」
八幡「でも、寒いんですよね? ……上にかけるものとかとってきましょうか?
…………えっと、なんで睨みつけるんでしょうか?」
陽乃「わからない?」
俺の腕をつつむ腕にきゅっと力が込められる。それと同時にふにゅっと形を変えていく胸に
沈んでいく俺の腕が、陽乃さんから受け渡される熱以上に体温が駆けあがっていく。
でも、挑発的な言葉とは裏腹に、陽乃さんの瞳には自信なんて宿ってはいなく、
俺の次の行動を弱々しく待っていた。
八幡「えっと……、このままでもいいでしょうか?」
陽乃「ええ、しっかりと私を暖めてね」
八幡「善処いたします」
雪乃「なにが善処致しますかしら?」
振り返らなくともわかっている。ソファーの後ろに誰かいるかなんて気がつかなかった。
いや、もしかしたら陽乃さんは気が付いていたんじゃないかって邪推してしまう。
だって雪ノ下陽乃だし。その辺のふてぶてしさは健全だろうし。
でもなぁ……、振り返りたくないなぁ〜。
陽乃「あら雪乃ちゃんどうしたの?」
雪乃「姉さん、私の携帯盗んだでしょ?」
陽乃「あら心外ね」
雪乃「だったら私の携帯はどこにあるのかしら?」
ん? 雪乃の携帯って壊れてんじゃ? で、今は由比ヶ浜と食事しているんじゃ?
でも、盗んだって言ってるし、となると……、考えるのやめてもいいでしょうか?
陽乃「私の鞄の中に入っているわよ」
雪乃「それを盗んだと世の中では言うのよ」
陽乃「気が付いたら入っていただけだし、盗んではいないわ」
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