過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/14(日) 03:41:06.28 ID:tIovdjLJ0
教師(これが少女の母親か)

挨拶をした教師は立ったまま、不躾にならない程度に母親を観察する。

白を基調にしたスーツは細身の体によく似合っていた。床に投げ出すほど長い足はしなやかに組まれていて、踵の高いピンヒールまで伸びている。
肩の長さで揃えられた茶髪、ゆるやかなウエーブの掛かった毛先に隠れる口元のほくろ。きりりとつり上がった眼は怒りによるものだろうか。

十四才の子供を持つ母親とは思えない、『女』を感じさせる出で立ちだった。間違いなく美人の部類である。

しかし、と教師は面に出さないように注意しながら内心で首を傾げた。

教師(これが『あの』少女の母親なのだろうか……?)

美人には違いなかったが、それだけだった。精々がテレビの向こう側の人間を見て感じる程度の、通り一遍の感想しかない。

あの少女のような――ひと目見ただけで心臓を鷲掴みにされるような衝撃はない。なにもかもが平々凡々としたレベルに留まっていることに意外の感を禁じえなかった。

しかし考えてみればそれも道理、彼女の母親だからといって、彼女のごとき存在がふたつとあるわけがない。

教師(ではやはり、どこまでも彼女だけが特別というわけだ……)



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