過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:01:54.74 ID:pQGk8Z2w0
憤怒に声を凍てつかせた少女は、やがて不意に穏やかに微笑んだ。

少女「先生はよく頑張ってくれました。今回の件だけをとっても、私のためにたくさん尽力してくださったことは私が知っています。……それを」

少女は申し訳なげに目を沈ませたが、それも一瞬のこと、すぐに不快げに眉をひそめた。少女の眼は教師ではない誰かを睨んでいる。宙を睨んだ視線が誰に対して向けられたものかは容易に察せられた。
以下略



147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:02:44.11 ID:pQGk8Z2w0
教師「連中は確かに信用出来ない。ともすれば、お前が話したところで全て握りつぶしかねない。そういった懸念は間違いなくある。だがそれは、お前が私以外の連中を拒むに足る理由にはならない」

少女「どうしてですか? 私は、先生以外には――」

教師「事態はすでに動いているからだ。お前の母親を引っ張りだして面談が行われた時点で一定の目的は達している。そもそも私の――担任の存在を前提として諸々の対応が組まれているわけではないのだから、私の不在は、それ自体では大した問題にならない」
以下略



148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:03:48.92 ID:pQGk8Z2w0
噛みしめるような静けさを纏った少女は生きた彫像のようだった。その横顔にさっと光がかすめた。

雨は止んでいた。雲間から差し込む太陽の光が少女を照らしていた。
絵画のワンシーンのような光景に、教師は言葉も忘れて見入った。

以下略



149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/01(水) 01:04:57.73 ID:pQGk8Z2w0
今日はこんなところで

終りも近いかな


150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/01(水) 02:19:26.20 ID:Bar0JJLx0



151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/02(木) 01:48:33.37 ID:WyYPHy7QO
乙です。
続きが楽しみでもあり、終わりに近付くのが残念でもありなんとも言えない心境です。


152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/10/02(木) 04:46:45.81 ID:83d88d390

副担任が不気味すぎる


153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/02(木) 14:44:21.94 ID:5lwd6XQ3O



154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/05(日) 02:29:35.12 ID:Bp7W0Kc/o
いま初めてここまで一気に読んだんだが…
何だろう
不思議な気分だ


155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/10/07(火) 19:28:08.11 ID:6o+8Z5aP0
投下


156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:29:39.01 ID:6o+8Z5aP0
それが起こったのは、面談から一週間ほど後、終礼のショートホームルームだった。

普段は単に連絡事項を伝えるための時間だが、その日ばかりはそうもいかなかった。ここ最近、このクラス全体の授業態度がすこぶる悪いというのだ。

といっても、実は教師の授業ではほとんど私語は見られない。教師は教員間で最もこのクラスの生徒に恨まれているのは自分だと自認しているが、生徒の敵意は授業の妨害よりはむしろ消極的姿勢に向いていた。
以下略



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