過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/07(火) 19:35:22.37 ID:6o+8Z5aP0
現に今、教師の立場に致命的な打撃を与える、この絶好の機会を演出してみせている。生徒に手を汚させるため、生徒に良からぬことを吹き込んだ。彼女の面前であんな台詞を履けるはずがないから、彼女の不在というチャンスも作ってやった。
奴は眈眈と牙を研ぎ、ついに奴の顎は教師を捕らえたのだ。

教師(なぜ見落としていた……ほんの少しでも疑えば気付いたはずなのに、どうして私は……)

良心の呵責もなく、口実や言い訳も必要なく他人を誹謗し、喜んで人を傷つけて恬として恥じない。そんな人間が存在するとすれば、副担任しかありえなかった。奴はいつだって、教師の苦境を愉しむさまを隠していなかったのに。

がさがさという物音に顔を上げる。教室の後方では、生徒が教科書などを乱暴な手つきで鞄に仕舞いこんでいるところだった。

まずい、と直感的に思った。このまま帰したら大変なことになる。この生徒を皮切りに全員が帰ってしまえば、このクラスは教師の制御下から離れていってしまう。

教員と生徒の関係において、授業などの活動が円滑に進むためには、生徒が教員の指示に従うことを事前に了承している必要がある。あらかじめ、“生徒は教員に従う”という前提条件が生徒の中に定着していなければ、一切が上手く運ばなくなる。
疑問を持ち、問うことに旺盛な姿勢は評価の対象になるが、教員をはじめから疑ってかかるようでは困るし、頭からなめてかかるというのも論外だった。

そしてもともと、生徒の間には教師に対する敵意という素地がある。今までは消極性に埋没していたそれが、何かの拍子に教師への攻撃的姿勢に転化することは十分に考えられた。



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