過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
↓
1-
覧
板
20
336
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/09/21(月) 04:45:24.18 ID:qNaU4lHn0
「あの学校は異常だった。お前のせいといえばそれまでだ。事実、お前の美しさは魔性の類だ。お前のせいで、すべてが狂った。……私には、それが、どうしても許せなかった。私自身がお前に魅入られていたから」
先生の独白は断末魔の絶叫だった。傷痕から滴る血の温かさに、私は今触れている。
「認めるわけにはいかなかった。理由がなんであれ、万人が例外なく狂い得る場合があるなど馬鹿げてる。だから私は、お前を助けなくてはならなかった。あの学校をどうにかできれば、お前という特異な存在は意味を失くす。そうすれば、私の劣情ごと、この世界は秩序を取り戻す。私の信じる世界が保たれる」
「だが、私は敗北した。彼らが特別、罪の意識が希薄だったわけではない。学外に問題を移したところで、お前を前にすれば、万人が例外なく狂う。例外なく――私も。なら、もう……生きていても仕方がない」
二つに一つだったのだ。私が死ぬか、先生が死ぬか。だからあの時、先生が学校から放逐された日、私はこの部屋で先生に首を絞められたのだ。
私が死ねば、私という異分子を失った世界は正常を取り戻す。整った秩序は私を殺害した先生を捕えるだろうが、先生は生きる世界を失わずに済む。
だが、先生は私を殺さなかった。だから世界は本来の、あるべき姿を喪失した。法と罪の境界が崩壊し、先生は生きる意味を失った。
「それでは、私と先生の運命は、交わることはないのですか……?」
先生は否定も肯定もしなかった。それが先生の答えだった。
先生の襟を掴む指先に力が籠もった。ぶるぶると震える腕を、歯を食いしばって、ゆっくりと動かす。――先生の首へ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
348Res/233.59 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1401497906/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice