過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/20(日) 07:36:39.80 ID:Aa9KAwW70
主任「キミはそうして、無闇に人を疑う癖があるようだねえ……前任の先生の件で、まだ懲りてないのかぁ? ああ?」

教師「仰っている意味が分かりませんが……」

主任「はぁああ?」

主任の顔がかっと赤黒く変色した。この激烈な反応は“怒り”以外には説明がつかない。

教師(でもなぜ、それもこのタイミングで主任は怒っていて、怒気の矛先が私に向くんだ?)

思い当たる節がなく、とりあえず主任自身の口からその理由が明かされるのを待ったが、つづく主任の非難はさらに教師を混乱させた。

主任「あのなぁ、前任の先生はキミのせいで退職されたようなものだろう? まだまだお若く、わが校にとっても必要な方だったのに……キミは何の責任も感じないのかね?」

教師「……いや、何が言いたいのか理解に苦しみます。そんなことよりも、今は彼女のほうが先決でしょう。なにかしら手を打たないわけには――」

主任「口答えするなぁ! キミのそういう所が原因で、保護者の方からも信用されていないのではないかね? 少しは反省する態度を見せたらどうだ!」

教師「ですから私はあの母親とは、話したことはおろか会ったことさえ皆無に近いんです。それ自体が問題だと今まで何度も――」

主任「うるさい! まだ言うのか! キミは本っ当に余計な問題ばかり起こしてくれるねぇ……! 大体だねぇ、キミは――」

抗弁しようとした教師を頭ごなしに怒鳴りつけた主任はすっかり激昂していた。椅子を蹴立てて立ち上がって教師を悪罵し、吐き捨てるように人格を否定する。支離滅裂な罵倒と回り切らない呂律は、何の建設性もない時間の訪れを予感させた。
抗弁の内容ではなく、抗弁という行為それ自体が怒りに火を注いでいるようだった。ならば何を言っても逆上するだけだろうと思い、口を噤む。主任の気が鎮まるのを待つほかない。



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